天空へ樹氷きらめく川上岳

位山〜川上岳
2017.11.5.

 今年は本当に悪天候づくし。10月に入ってからも週末毎に大型台風。ユネスコ無形文化遺産登録初めての上野天神祭りダンジリ行事も台風21号接近に伴う雨ですべて中止。こんな中止は生まれて初めて。 我が町は宵々山だけぼんぼりつけてお囃子演奏。次週末の片付けもまた台風のため延期。山の予定も狂ってしまった。

 前日朝にこの山を決める。いつもいくつかの候補は準備しているし、ネットからの情報で台風一過の道路も大丈夫そうなので、バタバタしたけど、とにかく雪が降る前に!

 前日17:00 Google情報から鈴鹿周辺は17時出発の方が渋滞ないとのことだったが、やはり渋滞していた。トホホ…。
 それでもその後はナビ通り、東名阪=名古屋環状=東海北陸道=高山ななもり清見道の駅と順調。 できれば、モンデウス飛騨道の駅まで行きたかったが、ひるがの高原SAでメチャ寒かったので、高山市内のななもり清見道の駅に決める。全国あちこちのナンバーのたくさんの車中泊仲間がいた。21:30

 5:00 なんとなく起きられて、飛騨方面へ。
 6:00 モンデウス飛騨からのダナ平林道は標識もなくスゴク分かりにくく、かなりウロウロしたが、すでに明るくなっていたので絵地図の看板に導いてもらった。ホッ!
「ウワッ!ウワッ!ごめんね、パッソちゃん」と言いながらガタガタ道をトロトロ走る。このダートな6.5kmが長かった。
 6:30 やっとダナ林道終点駐車場(1319M)に着いて、先客1台。真っ赤なもみじがパッと目を引き、きれい!
 6:40 神社に手を合わせて、巨石群を見ながら整備された登山道を登る。巨石群はいろいろ名前をつけている。道の駅からの道と合流して天の岩戸。
 7:05 天の岩戸を過ぎ、見上げると、ガスの中、白い樹氷!「ウワッ!きれい!」気持ちが昂る。

山に入り気持ち浮かれている自分自身のことを見ているわたし

 7:20 位山(1529M)は木々に囲まれ展望なし。チョコンと頂上の標識が立っている。

 少し戻って分岐から川上岳へ。川上岳まで7.4kmと。ガンバ!

 樹氷と笹原の気持ちいい登山道が続く。天空の遊歩道が始まる。くもりから明るくなってきた。

きらきらと樹氷ひかりて彼方には山頂おおふ雲のすぎゆく

 位山を振り返るとダラ〜ンと平らな山容。雲が上がっていく。あ・お・ぞ・ら!

 太陽の光と陰で笹原と樹氷に分かれていて、緑と白が対照的で美しい。そう、今だけの景色。これが一期一会だわ!
 ブナと笹原の遊歩道は足にも優しく、ルンルン快適すぎて早足になっている。

 木々の間から左前方の山が川上岳?右かな?左かな?右の丸い山だった、ホッ!

 樹氷が青空に映える。

 樹氷モコモコ!

 8:20 千能三角点を超えると、位山4.0、川上岳3.4との標識あり。時々木々の間から左に御嶽、乗鞍!大きい!
 9:30 大イチイ分岐。誰にも会わないな〜けどもう少しのはず…と思っていると、見えた!

 御嶽と恵那山。

 白山up!

 9:50 川上岳(かおれだけ・1626M)頂上は360度のパノラマビュー!白山、大日、能郷白山、御嶽、槍、穂高、薬師、剣、立山と北アルプスの稜線が一気!青空の中に真っ白!ドーン!
「ウワッ!」と感激して大声をあげてしまった。モチロン誰もいないと思っていたので。そしたら、一人おじさんが笹原からひょこんと現れ、エッ?「すみません」
 このおじさんも昨夜は清見道の駅で車中泊と。モンデウス飛騨道の駅まで来たが、3℃寒くて戻ったという。またダナ平林道がわからなくて、逆方向のツメタ谷登山口から登ってきたという。 そんな道あったかな?東京から一週間かけて、冠山、濃後白山、経ヶ岳、鷲ヶ岳と回っているという。いいな〜
 おじさんと写真撮り合いっこして別れる。以後、少しひんやりしながらも独り占めのパノラマビューをとことん満喫。今日は快晴!今の時期は一番空気が澄んでいる。
 川上岳は位山より標高高く、展望抜群、カオレという名前もカッコイイのに300名山。位山は200名山。逆でもいいのに…。

 10:30 ずっとここにいたいけど、きりがないので下山。いい山だった。

 手前の位山と北アルプスを見て下る。
 10:50 大イチイ分岐。ここからもツメタ谷へ下れる。

 12:00 順調に千能三角点まで戻ってきた。ブナに囲まれて休憩。振り返って川上岳。気温は上がり樹氷は終了している。
 13:00 位山との分岐の展望広場からは白い白山。お弁当を広げる人いっぱい。

 再度、位山を経て、時間もあるので山頂を周回。御嶽、乗鞍岳の眺望スポットもgood!

 13:20 天の泉にて位山御神水をいただきながらゆっくり休憩。地元の人々が大切にしている山であるとしみじみ伝わってくる。
 14:10 再び巨石群を下ると、Pは車いっぱい。みんな、あのダートな道を登ってきている。

 14:30 Pからまたダートな道へ。後ろの車に先を譲る。そんなに早く走れない。
 15:00 モンデウス飛騨道の駅で着替え。寂れた道の駅。
 15:20 モンデウス飛騨道の駅から高山市内へ。連休なので車も人も多い。
 16:00 ICに入る前に、高山ラーメン宮川680円。少し少な目?
 16:15 すぐ東海北陸道へ入ったが、連休最終日は渋滞。あーあ。
 18:50 ずっと休憩なしで関SA。コーヒー休憩。(18:15ナビ2時間の合図鳴る)
 19:10 関SA発。(20:00位に一宮IC)蟹江から東名阪。
 21:30 帰宅。長かった〜。

 東海北陸道から高山はやはり遠かった。また帰りも連休最終日と事故処理で渋滞に巻き込まれた。でもでも、頑張って行ってよかった!
 少々のことは頑張らなければ山へは行けないと覚悟している。そう、キチンとした計画を立て、しっかりイメージトレーニングしていることに自信をもって、その上でどこかでケセラセラと思い笑っていれば、結果は自らついてくるもの。
 ホントに天空の遊歩道だった。神様がくれた一期一会の世界だった。感謝!

天は自ら助くる者を助く
 (Heaven helps those who help themselves.)

●P6:40…天の岩戸7:00…位山7:20…千能三角点8:30…大イチイ分岐9:30…9:50川上岳10:30…大イチイ分岐10:50…11:50千能三角点12:00…位山13:00…13:20御神水13:30…14:10P
●ETC休日3割引:東名阪亀山=名古屋西1110円、名古屋第二環状360円+360円、一宮=飛騨清見2280円、飛騨清見=一宮2280円、蟹江-亀山1040円(計7430円)

(2017.12.18.記)

home