以前から興味のあった鬼退治伝説の大江山。百人一首でも有名。
平安時代、王権に叛き、京の都から姫君たちを次々にさらっていた酒呑童子を源頼光たちが大江山にて毒酒を飲ませて討ち果たしたという伝説。
車でないと行けないので、3人以上集まれば気持ちの負担少ないと思い、2人ならキャンセルとした。もう金銭の問題ではない。
以下、会への山行届。
5月21日(日)大江山(833M)山行届
前夜発5/20/土19:00JR大津駅南口集合=名神大津IC=京都縦貫道京丹波PA仮眠=舞鶴大江IC=鬼嶽稲荷神社P
P9:00…大江山…鳩ヶ峰…休憩所…鍋塚…往復して鬼嶽稲荷神社P
コースタイム約5時間
★S田さん(ピトン)、T歳さん(渓遊会)と3人です。
必ず所属クラブに山行届を提出し承認を得てください。
★地図・コンパス、雨具、ヘッドランプ、熊鈴、防寒具、仮眠具必需
★近くに温泉なし、コンビニなし
★my car、YMCC3テン、銀マット大小3
★運転免許証(今年から他人の任意保険未加入のため運転不要、緊急時のみ)
★復路:京都縦貫道舞鶴大江IC=山崎IC=JR山崎駅解散
★my carにはあと一人乗車可能ですのでご希望の方はお知らせください。
前日、病院へ寄ってから行くのでJR大津駅集合19:30、21日S6:00と変更した。
19:30 JR大津駅南口はややこしかった。R1は渋滞しているし〜、myナビは京都縦貫道開通以前のバージョンでナビの道のないところを走って〜、なんとか京丹波PA。
京丹波PAは新しくてきれいで、木のデッキでテント設営してベンチでプシュ!懐かしいバージョン!久しぶりで話が弾む。就寝23時過ぎていたかな〜
7:00 なんとなく起きて出発。まったりムードgood(*´ω`)
大江町に入ると大きな盃を持った赤鬼や青鬼の歓迎を受ける。
鬼嶽稲荷神社への道をグングン登って、手前の赤鬼さんのいるところで駐車。鬼さんに見守られていれば大丈夫!
8:20 鬼嶽稲荷神社(656M)に安全祈願して、階段状の道を行く。よく整備されている。
今日は真夏日だけど、ブナやナラ、カエデや朴の新緑・深緑に囲まれ気持ちイイ!
一座二座芽吹く山々神降りる
8:50 大江山(千丈ヶ嶽833M)は眺望良くなだらかでだだっ広い。たおやかでおおらかなこの山域を象徴しているかのよう。大江三連峰の鉄製の銘板、二等三角点あり。
笹原の縦走路は目指す山が見渡せて気持ちいいが、陰がなくとにかく暑い。
見上げると白いオオカメノキが眩しい。イワカガミやイカリソウは一輪二輪、花は散って葉っぱだけが多い。紫のホコバスミレが暑い中頑張って咲いている。スミレ強し!
9:30 鳩ヶ峰(746M)も眺望良く、360度パノラマ。これから行く鍋塚から、北東に若狭富士の青葉山は双耳峰でよくわかる。
方位盤には韓国釜山の表示あり、違和感あるけど地元の人たちには表示したいところなのかな。
途中の休憩所は風が通り気持ちよくスゥーと汗が引く。バイオトイレあり。ここまでも車で来られる。
10:30 鍋塚(763M)も大パノラマ。大江山連峰の西に位置する赤石ヶ岳、大江山千丈ヶ嶽、鳩ヶ峰、加悦、与謝野町、峰山、日本海は薄っすらと。天橋立は半島に隠れて見えない。ここにも二等三角点あり。
日陰もないけど柔らかい風が心地よく、木のベンチでランチタイム。S田さんは皮むき器でむいた夏ミカンを分けてくれる。相変わらず最新機器に素早いなと懐かしい気分。
北への酒呑童子の棲かの鬼の岩屋は行かず、鳩ヶ峰、大江山千丈ヶ嶽へと戻る。
13:40 鬼嶽稲荷神社へ下山。神社の前は晩秋に雲海が浮かぶ絶景スポット。
鬼の洞窟まで300Mとの標識なので行ってみるが、社があってからガンガン下る。薄暗くややこしい道になってきたので、諦めて引き返す。
神社の人に聞くと遭難するよと言われて、引き返してあーよかった!こういう調べてないちょっとしたことが危ないのよね。
14:00 真夏日の中、往復10km、3人娘よく頑張った!久しぶり楽しかった!
14:50 帰路途中、K原さんお薦めの千丈ヶ滝へ寄ってみる。水量少なく残念〜
汗ぬぐひ鬼も内なる心かな
15:00 鬼の交流博物館の酒呑童子にもご挨拶して、元伊勢内宮皇大神社では「福は内鬼も内」の掛け声の豆まきをするという。みんなで酒呑童子を慕っている。
京都縦貫道から昨夜の京丹波PAへ戻ると、道の駅や塩谷古墳公園とも兼ねているから人いっぱい。おすすめのラーメンとご褒美の黒豆ソフトをいただき、涼しくなって帰阪。
17:30 JR山崎駅解散して、それからもナビに従い無事帰宅♪感謝!
★鬼嶽稲荷神社8:20…大江山8:50…鳩ヶ峰9:30…10:30鍋塚10:50…鳩ヶ峰…大江山…鬼嶽稲荷神社13:40
●ETC休日3割引:大津=舞鶴大江2630円、舞鶴大江=山崎1800円
●ガソリン代:3230円(@122円)
★
咲き満ちて香りは風に百合の花
緊急事態発生!南木曽岳から帰った日に、ちょうど一週間前に。
山は行けない!と思ったが、なんとか大江山の一日は…
しかし、私が行けなくなって中止にしなければならない山行はもうやめよう、もうできないからもうしない、ことを決断した。
できないから会の役も退いたのに、こんな計画をたてお誘いの声がけもして、バーカ!
これからは一人で行こう。いつ何が起こるかわからない状況で、確約して行くのはもうしんどい。
気持ちに余裕のない無理な山行をしているといつか事故を起こす。
少しはフォローしようと思っていたが、もう無理…。後は若い人たちに任せよう。山行計画もたてない彼らだが、仕方ないね。
他の会も会の山行はなく、みんなそれぞれ勝手に山行しているという。それが今の時代なのだから。
私なりに精一杯のことをしてきた。ここまでできて良かった。この大江山までできてホント良かった。もう思い残すことはない。
ゆっくりと流るる雲を眺めゐて想ひは空を漂ひてゆく
P.S.
大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天橋立 小式部内侍
百人一首でも有名。と思っていたが、京都市西京区の老野坂の大枝山ともいわれている。
小式部内侍が住んでいたのが平安京。生野は丹波。母の和泉式部は丹後に住んでいて、天橋立は丹後の名所。
『いくの』は地名「生野」と「行く野」の掛詞。
『ふみ』は「踏み」と「文」の掛詞。
ホォー!華麗なテクニック!
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