復旧の新緑光る南木曽岳

2017.5.14.

 2014年7月の災害で気になっていた南木曽岳。復旧は進んでいるとネットからの情報あって…この2014年、長野県は9月27日御嶽山噴火災害に見舞われている。

 前夜18時過ぎに家を出て、名阪=東名阪=名古屋第二環状とナビちゃんに従い、途中R14へ下りてしまったが、小牧ICから中央恵那峡SAへ。 名古屋環状はPAがないので、少し早いと思ったが、御在所SAでゆっくり休憩をとっておいてよかった!
 やはりもう少し早く出発できればもっとスムーズだったかな。

 5:00 もう薄明るくて、出発。中津川ICから中津川市内に入り、ナビちゃんのご指示はR19から馬籠の山を抜け、R256へ。 やはり花桃は終わっている。
 R256尾越からアララギキャンプ場へ。舗装の林道をグングン高度上げ、南木曽岳Pへ。

はつ夏の森の息吹をほしいまま
 6:10 林道をショートカットして自然遊歩道を行く。昨日の雨の影響もあるのか、湿気の中に木の香りがプーンと漂う。
 ヒノキ・アスナロ(ヒバ)・コウヤマキ・ネズコ・サワラの五種類を木曽五木(きそごぼく)と呼ぶ。 木曽節にも歌われている。江戸時代尾張藩により守られ、島崎藤村『夜明け前』での『木曽はすべて山の中である』という幕末の姿が思い浮かぶ。

 再び林道に出ると、2014年の災害の痕跡が白い砂地の広い道になっており、復旧まだ半ば。
 ゲェッ!今朝の手作り昆布おにぎりにあたった?突然の体調不良(>_<)だけどなぜか全然元気!(^^)!
 災害前は『金時の産湯の地』の分岐から登山道だったが、以前の道を右上に見ながらそのまま沢沿いに砂地の道を行く。
 大きな木製?木張りの堰堤が新設されていて、真正面に見えるはずの南木曽岳はまだ雲の中。

 6:30 堰堤の手前の橋を渡って、ここからが本格的な登山道になる。やがて、下山道との分岐あり、時計回りに左から登る。
 途中、『金時の洞窟』を覗きに行く。ここは黄色のテープで応急処置の木橋。
 新設された?木の階段、はしごがとても多い。やはり木にこだわっている?

 ヒノキ・コウヤマキの木々が圧倒的に多く、ずっと木の香りに包まれながら歩いた。コウヤマキ林は秋篠宮殿下由来?
 五木の違いを調べてみた。
 ヒノキは葉先が丸くて裏側にY字の模様がある。
 サワラは葉先がとがっていて触るとチクチクする。
 ヒバは裏側が白く大きな模様がある。
 ネズコは大きな模様がない。
 コウヤマキは葉の形が全く違うので、よくわかる。

 岩場と木道の巻き道があったが、もちろん岩場登り。2級程度でも高度感あり!

 バイカオウレンは今盛り!見上げるとアカヤシオのピンク、足元はバイカオウレンの白とショウジョバカマのピンクがコラボして群生。 イワウチワ、ニリンソウは時々。
 かぶと岩を過ぎると、地味な頂上へ出た。

 8:00 南木曽岳(1679M)は展望なし。

 近くの展望台から御嶽山が近くに見え、その奥に乗鞍岳。迫力あるぅ〜!

 8:30 少し下ってゆくと、赤い屋根の避難小屋が見え、その向うに中央アルプス。いい景色!
 避難小屋はとてもきれいに整備してあり、トイレもバイオ形式の新しいトイレだった。
 展望広場からの景色は少し霞がかっていたが、バツグン!
 中央アルプス、奥から木曽駒、空木、南駒ヶ岳がまだ白くて。少し離れて中央ア南部の安平路山、摺古木山。

 笹原を進んでいくと、旧避難小屋は見事にぺしゃんこになったまま。

 8:50 『摩利支天』へちょっと寄り道。大岩を登ってみると恵那山がドン!ここもかなり高度感あり。すぐ下りる。

 振り返ると、南木曽岳頂上と笹の高原の濃淡が美しい。
 また見晴らし台があり、展望がきく。振り返ると摩利支天の岩場が鋭く見える。

ウグイスの声に歩を止め下山道
 あのヒノキの木にウグイス。デジカメを望遠にして見てみるが、忙しそうにあっちこっちへ。
 下山道は激下り。時計回り、フーム納得!
 分岐に戻り、橋を渡って、木張りの堰堤で汗を流す。気持ちいい!


山若葉森羅万象たのもしき
 見上げると、南木曽岳が青空の下、姿を現してくれていた。 土石流跡の砂地の林道、復旧された真新しい堰堤に、新緑山若葉、そして南木曽岳は変わらぬ姿を構えていた。

『森羅万象』宇宙に存在する一切のもの。
『森羅万象すべて教訓』という仏教の教えがある。人が毎日の生活の中で遭遇しているすべての出来事は、森羅万象であり、それぞれに学ぶものがある。 したがって、たとえ悲しみなどの出来事があってもそれは自分に対して与えられたよき教訓として受け止め、日々前向きに生きてゆくのが大切である。

 途中、男滝と女滝へ寄り道。結構立派。ギンリョウソウが遠慮して咲いている。
 11:20 Pへ戻り、志500円寄付し、着替えてノンアルで一息つく。

 11:40 帰り道R256のアララギ温泉で残り花桃を愛でる。風にひらひら、フゥー!

 12:30 R19の『すや』でこの時期は栗きんとんはなく、栗饅頭と栗きんつばを買って、冷やし白玉しるこ(648円)のご褒美をいただく。 突然の体調不良、でも元気だったことから復旧の道を歩いた今日一日を想い巡らしながら、のんびり空白の時間を過ごす。
 13:00 中央高速から、名古屋環状は大丈夫かなと心配だったが、ナビちゃんの言うとおりに走ったらすんなり。余計なことを考えるとややこしくなる。
 16:00 順調に余裕帰宅♪感謝!


●前夜発=名阪=中央恵那峡SA仮眠=中津川IC=R19=R256=南木曽岳登山口P
★登山口P6:10…下山道分岐…8:00南木曽岳8:20…8:30南木曽岳避難小屋8:40…8:50摩利支天9:00…下山道分岐…堰堤10:30…登山口P11:00
●ETC休日3割引:東名阪亀山=名古屋西1110円、名古屋第二環状360円、中央小牧=中津川1280円
 中央中津川=小牧1280円、名古屋第二環状330円+360円、東名阪名古屋西=亀山1110円
●ガソリン代3750円(@125円)

(2017.6.28.記)

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