カタクリ群生地があるという福井県今庄の藤倉山(643.5M)。
が、近年鹿害で荒らされて…という情報。また今年は春の訪れが遅い。青春18切符頼りにしていたが、時季外れ、4月下旬になってしまった。
あちこちお声がけしたが、ドタキャンあり、結局T歳さんと。
朝7時前、意外とゆっくり家を出る。7:17のJR。
8:27 JR山科駅から合流。平日JRはスゴイ人!と覚悟していたが、この時間帯はまぁまぁ〜
10:10 今庄駅は3月にリニューアルしたばかり。宿場町の街道をぬけ、新羅神社から登山道へ。
カタクリや風音遠く聞いており
先週、カタクリの花まつりが行われていたそうだが、やはりカタクリは少なく、ポツリポツリ。しかしカタクリの育つ土壌であるのか、一つ一つがとても大きく胸を張っている。立派! 鹿害さえなければ、スゴイ群落であったと…。なんとか頑張ってほしい!
その鹿害フェンスを開閉して、山道へ。いきなりかなりの急傾斜の尾根道が続く。ヒェー!
10:30 愛宕山燧ヶ城址(270M)は1183年木曾義仲築城。『北陸道第一の城郭なり』と唄われ、源平合戦の木曾義仲〜戦国時代の柴田勝家までの重要な城だったとか。砦や本丸跡に石垣、空堀や切り堀が残り、その大きさが偲ばれる。
その切通しから、右側、北方向に今庄の町北国街道に北陸線、そして越前富士と称される福井の名峰日野山がかっこよく聳える。
大地にも風にもひらり蝶の昼
先ほどからずっと私たちの周りでギフチョウがウロウロ。同じギフチョウかと思ったけど、そうでもない。といって、写真撮るのはなかなか難しかったけど、二人とも夢中に。
カタクリは期待外れだったが、イカリソウ、ショウジョバカマのピンクがやさしい。スミレはいっぱい。目の前は、新緑の中にタムシバの白い花が今を盛りにと咲き誇っている。まさにタムシバ街道。
緑のトンネルを抜けると、反射板があり、すぐ藤倉山頂上。
11:50 藤倉山頂上三角点(644M)のところは眺望ないが、手前の反射板のところが北東に開けている。
岐阜福井県境の金草岳、三周ヶ岳↓
部子山、銀杏峰もまだ真っ白。白山はこの左側だが、ぼやけている。↓
この展望を眺めながら休憩。逆ルートからの熟年ほんわか5人パーティもここでコーヒーを入れていた。のどかぁ〜!
藤倉山頂上から少し行くと、イワウチワの群生。日陰なので少し白っぽいけど。
ブナ林の新緑がきれいで気持ちよく、鍋倉山へのヘアピンカーブを見逃さないように!と思っていたが、ホノケ山との分岐は標識あり、難なく鍋倉山の稜線に入り、鍋倉山頂上(516M)の標識がないピークへ。(小さくて見過ごしたよう〜)
『八十八ヶ所・湯尾峠』へ向かって下山。鍋倉西谷を右に見て。
タムシバや八方美人に咲き誇り
こちらもタムシバ街道続いている。その中にミツバツツジのピンピンク。ミツバツツジは遠慮気味。少し早かったみたい。
14:00 弘法寺(336M)はこんな高所でも境内は立派。赤い『ごくらくばし』から振り返ると、右に鍋倉山、その左にあの反射板で削られている藤倉山がよくわかる。でも鉄塔がメチャ多いな。
弘法寺への階段は八十八段あり、八十八番から赤いよだれかけの石仏が見守っている。
たった644Mと516Mの山と思っていたけど、かなり登りごたえあった。湯尾峠はカットして、今庄へ下山。
風光る指やはらかしお大師さま
14:30 下山した八十八ヶ所登山口には弘法大師さまと水子地蔵あり、観道山弘法寺霊地八十八ヶ所巡りの道標あり。今庄の風情が偲ばれる。
鹿害免れた大きなカタクリ、緑豊かなブナ林と白いタムシバ、歴史ある城跡、弘法大師の石仏、近代的鉄塔、とバラエティに富んだ山だった。
北陸線沿いに今庄駅へ。うだつのある商家を巡る。
駅前で今庄ソバの予定だったが、火曜日は定休日。平日ハイクはこういうことにも遭遇する。ザンネン!
大昔、三周ヶ岳?夜叉ヶ池の帰りだったか?ひなびた駅の前、こじんまりした蕎麦屋さんでの今庄ソバ大盛りおろしそばが蘇る。何も知らなくて、ただ連れてきてもらっただけの純粋無垢だった頃…。
14:50 新しい駅舎で鉄道ジオラマや宿場町と鉄道の町として栄えた今庄の歴史パネルを見ながら、お疲れさまのプシュ!
15:46 大回りだけど、湖西線回りのJRに乗り、久しぶりに京都伊勢丹をウロウロ、京都のお上品なお弁当たけのこご飯を買って、ほんわかな山、ほんわかなパーティ、ほんわかな今庄、ほんわかな一日無事終了♪
●JR大阪駅新快速敦賀行7:45-(山科駅8:27)-9:50敦賀駅9:53-今庄駅10:07
★今庄駅10:10…新羅神社10:15…愛宕山燧ヶ城址10:30…11:50藤倉山12:20…鍋倉山…弘法寺14:00…登山口14:30…14:50今庄駅
●今庄駅15:46-近江塩津駅16:40-JR京都駅18:00
●関西1デイパス3600円+敦賀-今庄駅320円×2
|