初春やゼロから始まる六甲山

塩屋駅〜菊水山
2017.1.3.

生かされて生き抜く力福寿草
 2017年!今年もケラケラ!

 6:06の近鉄に乗り、JR大阪駅7:35の快速で須磨駅乗り換えでJR塩屋駅着8:20。
 やはり遠いなぁ〜

 加藤文太郎の『孤高の人』のせいか、塩屋の海水に足をつけて、0Mからという伝説を…と、思い、海岸へ行ってみるが、通行禁止看板ばかりで、海水にはつかれなかったけど防波堤の0Mまで下りる。太陽がまぶしい。海が輝いている。
 旧来の六甲全山縦走はここをスタートとしていたが、早朝大人数がスタートし、ご近所に迷惑がかかるので、現在は須磨浦公園スタートになったという気持ちがよくわかる。

 駅には絵地図があり、旗振毘沙門天への石道標が招いてくれる。
 駅前の細い路地を抜けて、旗振山への登山道を行く。六甲全山縦走路西の起点は源平古道とも呼ばれるらしい。要所に道標があるので、やはり心強い。

 山王神社には門松。お正月だもんね。山王様は大津比叡からの勧請とか。今回比叡山方面が雨のためこちらに転進。やはり比叡山へ行かなくっちゃ!
 毘沙門天を過ぎると、やがて本格的な登山道へ。道標の温度計は8℃。暖かい!(3月下旬の陽気だったとか)

蝋梅やつつむ日差しの柔らかく

 9:00 須磨浦山上遊園ふんすいランドのアーチから明石海峡大橋、淡路島を望む。休業の遊園地は興ざめする。赤い椿や黄色の蝋梅が咲き、ポカポカ陽気!
 旗振山(252.6M)は摂津と播磨の国境。今は同じ神戸市の須磨区と灘区の境目。

 さすがに名所には句碑がある。

 蝸牛角ふりわけよ須磨明石 芭蕉
 春の海ひねもすのたりのたりかな 蕪村
 ことづてよ須磨の浦わに昼寝すとも 子規

 9:25 鉄拐山(237M)もトラバースを行かず、しっかり登る。神戸市設置の三等多角点と復興基準点がある。
 だんだん六甲らしい縦走路になり気分いい!と思えば、また舗装道路になり、おらが山と3F建ての立派なおらが茶屋ビル。神戸のビューポイントサインの針あり、この針の穴から景色を楽しむとか???

 高倉台住宅街への階段をガンガンガンとめどなく下る。高倉台は高倉山を削った跡、石碑だけあり。そして下った分だけまた階段を登る。老若男女みんな一気に登る、ヒェ〜元気!

 10:00 栂尾山(274M)には木造の展望台あり。振り返ると、明石大橋が遠くなっている。

 10:10 横尾山(312.1M)には二等三角点。

岩峰の須磨アルプスに冬日影

 手前は東山、中央は高取山、左奥少し霞んで菊水山↑
 馬の背、横尾山を振り返る↓

 10:20 須磨アルプス馬の背が始まる。階段下り、ポカポカ陽気だけど風が強い。やはり冬。
 でも縦走路は賑やかで、ベテランさんばかりで、初めて…と話すといろいろ教えてくれる。みかんをいただいたりしてありがたいけど、話を聞いていると時間がどんどん過ぎる。

 東山から妙法寺へガーンと下り、また住宅街の中を。ホントにこまめに六甲全山縦走路の道標が設置してあり、ありがたい。春日神社、荒熊神社の道標。そしてまた登り返す。

 12:00 高取山頂上(319.9M)にはNHKアンテナが設置されていた。高取山の二等三角点は頂上より低い荒熊神社境内の日の丸国旗の下にあった。この荒熊神社からは少し霞んでいるけど、今日登った山が全部見えている。
 《 535 MAY 》

 少し寄り道して石段を登って猿田彦神社、高取山奥の宮へお参り。神戸の町が一望。気持ちいい!
 荒熊神社、春日神社、高取神社には初詣客がたくさん登ってくる。ここが加藤文太郎のゆかりの地?

 M本さんからのアドバイスメールが入っている。ここからの住宅街は注意深く道標を見ること。
 月見茶屋、安井茶屋を過ぎ、トイレのある広場からジグザグに下り、スゴイ急坂に住宅街。そうそう以前にも印象深かったところ。
 信号で待っていると、逆ルートのおじさんから一枚写真撮らせてと。エッ?
 逆ルートは振り向かなければならないのでたいへんだけど、順コースはよくわかると教えていただいた。

 その通りだった。こまめに全山縦走の案内があり、地図を見るよりこの案内を見落とさないように心がけた。だから順調に鵯越駅。13:00
 さびれた駅前。かなり前の初級で来たところ。あーやこーやと好き勝手に言いたい放題ポンポン話したところ。懐かしい!
 駅裏から小さな公園を横目に山道に入り、ポンプ場、石井ダムへの舗装道路へ。こんなところに菊水ゴルフ場もあり。

 菊水山の上りが始まる。ヒェ〜!メチャ急登!
 ルンルンハイクと思っていたが、やはり乳酸がたまっているのかキツイ!
 一気には登れず、途中で栗どらエネルギー補給。

 14:20 やっと菊水山(458.8M)。
 摩耶山まで行くという若者もキツかったですねと。もう少し時間があれば、私も摩耶山まで行ってケーブルで下山したかったな。
 2012年初級で宝塚蓬莱峡からここまで来た。なので、一応菊水山までと計画を立てた。これでつながった。
 エヘヘ!満足!ゆっくりボォーとしながら休憩。

 14:50 ここから2012年と同様、鈴蘭台駅へ。車道を歩かない方が早いと思い、鈴蘭台住宅への山道を行くが、イマイチややこしい。 菊水山周遊道とか、神鉄倉庫とか、鈴蘭台高校とかの案内もあるけど、方向は間違っていないのでガンガン下る。
 無事鈴蘭台住宅街に出て、無事神鉄鈴蘭台駅へ到着。15:25

 ここから乗り継いでJRに乗りたい。駅員さんに何度も聞いて、下車時に精算するつもりで入ってきた電車に乗り、新開地駅乗り換え。
 人の流れに沿って行くと、阪急電車特急梅田行があった。ラッキー!  JRにこだわっているとかえってややこしいのでそのままこの特急で帰ろう。

 当初、比叡山初詣を考えていたが、雨予報で六甲へ転進。即席感が強く、下調べもあまりしていなかったので少し不安だったが、思い切って来てよかった!
 いつも思うことだけど、いつも綱渡りしているような気もして。でも、大丈夫よ!これまで勉強してきているのだから、自信を持とう!

 一つ大収穫は、ランと同じで内股とか外股でなく、意識してまっすぐまっすぐ足を出して歩くと、下りも痛みなくずっとストックを使わずに歩くことができた。 まぁー、単独行だとマイペースで歩けるから(^^)

恋山のこの道まっすぐ冬うらら

●JR大阪7:35-須磨乗り換え-JR塩屋8:20
 JR塩屋8:30…山王神社8:40…旗振山9:00…鉄拐山9:25…栂尾山10:00…10:20馬の背10:40…12:00高取山12:20…鵯越駅13:00…14:20菊水山14:50…15:25神鉄鈴蘭台駅
 神鉄鈴蘭台駅15:37-阪急梅田16:20
●JR大阪-JR塩屋710円、神鉄鈴蘭台-阪急梅田800円

(2017.1.10.記)

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