大丈夫土山マラソン紅葉映ふ

第29回あいの土山マラソン
2015.11.1.

 イイ大会だった。
 エントリーした夏には、諸事情でいけないかもしれないことが頭をよぎり、参加費の安いところを選んだ。4000円に飛びついたら、なんと制限時間5時間05分。エエッ!
 アップダウン60mもあり、あーあ、とうとう途中バス収容になるかな〜と不安ながら、春から3kg痩せて膝の調子も良く、もしかしたら完走できるかな?完走したいな〜!

 とにかく走った! 練習時間がとれないから、今までは一回5kmしか走らなかったけど、10km走ることにした。一回10km走ると月に10回で100kmになる。その計算で、9月100km、10月150km走った。この癖がつくと、5kmはすぐで、10km走らないと物足りなくなる。今まではいったいなんだったの〜?
 だから?45kg、20%。
痛みなく走れることがうれしくて今日のラントレ少し長めに

 朝7時に家を出て、田村神社近くの駐車場も余裕あり。8時からの受付もすんなり。女子着替えの土山体育館には大きなストーブが3つ用意されていて、暖かく着替えができた。
 時間があったので、ファイテンショップでテーピングをしてもらった。プラス、2000円もの5本指ソックスも勧められて買ってしまった。さて、吉となるか!

 スタート地点。なんか雰囲気違うな〜と思ったら、「登録女子」のゼッケンの人も一緒のスタート。それでも一般と合わせて女子は100人くらい。久しぶりの田舎のほのぼのした大会になぜがホッとしている。でも陸連公認コースとかで、伝統ある立派な大会。
 10:00 ドッと流れ出すようにスタート。気温17℃、湿度52%、晴れ。
 押されている感じで、1km地点で5分。はやっ! でも、制限時間があるから、行けるところまで行こう!そう、10kmまでメチャクチャ順調!嘘みたい〜

上り坂なれど紅葉に励まされ
 青戸ダムの上りも曇り空ながら山の紅葉キレイ!と余裕の走り。ダムには大きな鯉のぼりのお出迎えあり。ダムを折り返して、町に戻り、トンネルの上り坂になると、やはりペースダウン。マイペースマイペースと言い聞かせながら走る。
 しかし、頓宮大茶園の上り坂に入ると、まだ18kmなのに、ダメ〜走れない。こんなところから歩いてはダメと思ってもしんどくて、ゆっくりしか走れない。あーあー。
 折り返してくる登録ランナーを横目で見ながら、下り坂なのに、チョボチョボ、ヨタヨタ走り。練習は一回10kmしか走らなかったからかな〜

 エイドはバナナとポカリが多かったが、茶畑が終わる頃、私設エイドのチョコレートを一粒いただいて、なぜか元気が出た。あら!不思議!25km過ぎからまた走れるようになった。ポパイがほうれん草を食べた感じだわ〜
 30km若王寺では袈裟のお坊さんの声援や座敷開放している民家のふるまい。小さな柿を一生懸命むいてくれるおばあさん。「がんばらりゃ〜」「うん、頑張っるぅ〜」

ラスト10歩きは計算入れている
 最後は上り坂が待っているから、どうせ歩くから、今頑張らないと!

やわらかに髪すぎゆくや秋の風
 でも意外と走れる。上り坂なのに全然平気! 自然と足が前に出る!歩いているランナーを横目に、これだから、やめられないよね〜

行く秋をとどめおきたきランの旅
 グングン上り坂に入るが、ルンルン気分!もう少し走ってもいいような、もう少し走りたいような、もうラストか〜(肌寒かったが、前日からのカフェイン抜きで途中トイレ不要)
 ごぼう抜きのラストランでゴール!久しぶり3年ぶり?の4時間台だった。

 4時間39分37秒。78位。
 残り少ない豚汁をいただいて、サッサと着替えを終える。
 またゴール地点に戻って、ラストランナーを応援。ギリギリのランナーには声援いっぱい。みんな同じ「ガンバレ」を共有している輪の中に入る。

 15:30 「ピー!」と笛が鳴って、ゴール閉鎖。1秒遅くて…「あー\(◎o◎)/!」
「惜しい〜悔しい〜」「タフなコースや〜」ため息が流れる。完走者は85%。
 奈良と土山は関西の2大難コースで、また土山の制限時間5時間はきついとか…。しかし、都市型マラソンのような華やかさはないが、硬派を貫き、キャパ以上に参加者を増やさない、グロス計測のみ、スペシャルドリンク可。歴史ある大会はやはり違う!

 また、体育館に戻って、ポカリはもう遠慮して、持参したオレンジジュースを一気飲み。
 参加賞の真っ緑の色キチTシャツをスタッフと「うーん(。-_-。)」と眺めながら、ポカポカ暖かいストーブの前で終了のML送信。
送信のボタンをクリック秋終わる

 帰りは、一般道から入れる改築されたきれいな土山サービスエリアに寄り、ギラギラのトンカツ定食と抹茶ソフトのご褒美。もう今は明日のことを考えなくてもいいから、身体に良くないしつこいものをガッツリ食べたい気持ち。
 周りにもランナーらしき人たちがいっぱいいて、私よりもメチャしつこそうなラーメンや焼きそばをガツガツ食べていた。 みんな同じ気持ちだね。

 でも、ダメモトでエントリーして良かった。これからはこんな感じで走ることになりそう。帰ったら、またダメモトでエントリーしよう。エントリーしないと、練習しないからな。山へ行くためにもそうだよね!

老骨に鞭打ち走るフルマラソン

(2015.11.10.記)

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