10月!すでに季節は秋本番なのに、夏の喧騒からようやく脱皮できる季節になった。
最近は「やっとやっと」が毎回口癖のように出てくる。どうしてもいろんな事情が私の前に立ちはだかる、それとも私自身が優柔不断?
とにかく、山へ行ける!いえ、行くのだ!!!
6:50にマイカーで家を出て、8:21JR草津駅でT歳さんと合流。ここから西明寺口まで40km。日は差しているが、曇り空。綿向山はまだ雲の中。
9:20 順調に登山者用無料御幸橋駐車場(354M)に到着。日曜日でこの時間だと少し心配だったが、スペースには余裕があった。ホッ!
9:30 沢沿いの歩道、夫婦松は雷で倒れていた。水木砂防堰堤の階段を登っていくと、杉林の中に石の道標。ヒミズ谷出合小屋はロッジ風で立派。
水無山北尾根コースと分かれて、表参道コースを行く。杉林の中、1/25000地図にも顕著に表れるジグザグの登山道。
10:00 3合目あざみ小舎もまだ杉林の中。
10:30 5合目小屋(820M)もきれいにしてくれている。夢咲の鐘あり。
やっと展望開け、日野町田園風景が広がる。ここからやっと自然林に囲まれるようになる。
足元には小さな白いセンブリの花。直径1cmほど、白に紫の縦縞が入り、まさに秋の花!
10:50 7合目行者コバには祠があり、やっと少しだけブナ原生林が現れ始めるが、相変わらずのジグザグの整備された道。
「大嵩神社の参道ですので、トレランはご遠慮下さい」の看板があちこちにある。整備された歩きやすい道だけに…いつも感じるけど、彼らは不意だからヒヤッとするよね。今回トレランの人には出会わなかったよ。
8合目、少し寄り道して、金明水を口に含んで、フゥー冷たい!おいしい!( ゚v^ )
笹が現れ始め、ラスト階段を登る。
11:20 綿向山(1110M)。鳥居をくぐると、大嵩神社が祀られている。来年平成28年は大嵩神社の式年遷宮。大きなケルンあり。東方展望図もあり。日野町の花はシャクナゲと説明。
風は秋身の透きとほる思ひかな
大展望のはずが、まだ曇りで鈴鹿連山しか見渡せなかった。大きく真正面の雨乞岳、鋭鋒鎌ヶ岳。紅葉にはまだまだ早かったが、風はすでに秋の風。ブランク長かったなぁ〜
標高から11月10日は綿向山の日で、「わたむき」とはこの地で古くから盛んだった養蚕「わたつむぎ」から転訛した名前という。
12:00 北へ竜王山への稜線をとる。今までの杉林とブナ林から一変して、笹原の穏やかな鈴鹿山脈の山並みが広がっている。ススキもなびき、キレイ!
「ブナの珍変木」(幸福ブナ・風雪により変形成育したブナの木、くぐると幸せを呼ぶと言われています)も体験!幸せになれるかな?
くまさんの大好物のドングリが秋のたよりとなりて落ちくる
12:20 綿向北西分岐(962M)から西へ、竜王山へは激下りが待っている。看板にも難路と書かれている。でもブナや広葉樹林に囲まれて、気持ちいい激下り。振り返ると緑がほのかに黄色づいて、サワサワしている。フゥーと深呼吸!
まもなく、左側に杉林、右側に自然林となり、その境目を下ってゆく。大きなシャクナゲの木々もあり、今度は西明禅寺の参道となる。
13:20 途中の電波塔からは青空が見え始め、展望良くなり、北側は近江平野とぼんやり琵琶湖?、南側は表参道から続く綿向山も見渡すことができた。
高空の雲は動かず低空の小さき雲はしずしずとゆく
13:40 竜王山(826M)にも石の祠があり、眩しい青空! サラっとした絹雲、筋雲、そしていわし雲。やはり秋だわ〜
表参道5合目の赤い屋根の小屋がよく目立つ。杉林と自然林と笹原、綿向山の優美な山並みがよく認識できる。
竜王山からも激下り階段を下りて、千疊平のブナの森も気持ちいい。北参道へ続く車道に出て、駐車場へ戻った。
14:50 ノンアルでお疲れさまの乾杯( ^^)/▽▽\(^^ )
帰り道、ブルーメの丘に立ち寄り、今日のご褒美の濃厚ソフトクリーム!
ようやく綿向山全容が現れた。左から竜王山、綿向山、水無山と見事に秀麗な姿を構えていた。三分咲きのコスモス畑からも立派な三山を魅せてくれていた。感謝!
綿向山下山終えてもいわし雲
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