心地良き岩籠山風光る

2015.5.10.

 いろいろあって、連休は山へは行けなかった。行かなかった。
 五月病?まさか! でもここ数年、毎年感じるの〜。
 4月、上右歯茎だけプクッと腫れて歯科医に「なにかありましたか?」と。
 歯はずっと健康優良!小学生の時は表彰もしてもらったのに…「あーあー」
 暫く歯科医院通いが続くけど、定期的に通ういいチャンス!と思って(^^;


 連休明けて、お誘いが舞い込んだ!
 なんと今年初めての山!
 岩籠山(いわごもりやま765M)。会友・T歳さんのfavorite mountain とか。湖西線で敦賀の一つ手前の駅から登る。

 7:00に家を出て、8:20JR山科駅から合流。新快速に乗って直通、新疋田駅着9:43。もう少し早くてもいいのにと思ったけど、JRは本数少なくて。
 10:00 駅から北国街道脇に入ると疋檀城址の長い石段を左に見る。街道脇の水路は昔敦賀から疋田までの物資の輸送に使われていたという敦賀運河跡(疋田舟川)に沿って旧道を行く。川へ下りる小さな石階段があって、さすがにきれいな水の流れ。

 10:20 登山口の大きな道標に導かれて、岩籠林道へ入り、市橋登山口へ。登山者用大きな駐車場があり、沢沿いの山道へ。新緑にタニウツギのピンクが引き立つ。
 水が少ないので渡渉というより、単に何度か沢を横切る。マイナスイオンを浴び、無名の名瀑を楽しみながら、気持ちよく登れる。足元はマムシ草、スミレがポツポツ。
 沢が終わると、急坂となり、一頑張りで夕暮山と岩籠山の分岐。
 12:00 一応、私だけ夕暮山探索へ。稜線上なので夕暮山手前の反射板を超えると眺望が開ける。夕暮山(720M)は三角点があるだけ。なぁ〜んだ!
 分岐に戻り、気持ちよく稜線を行く。新緑を涼風が渡る。

見下ろして春あけぼのの敦賀湾

                                     岩籠山より敦賀湾と西方ヶ岳

 12:50 展望が開けると、岩籠山(765M)。敦賀湾が霞んでいる。
 日本海だわ!日帰りでここまできたわ!という実感ヒシヒシ。その向うはぼんやり敦賀半島、西方ヶ岳、こちら手前すぐそこは野坂岳。そして高島トレイルの端、三国山かな?

端午風なびくインディアン平原は裸足になってと私を誘う

 13:00 なだらかな平原にポコポコと岩が見えてきた。インディアン平原!
 鯉のぼり岩とかイルカのジャンプ岩とか、名前を付けたいほどの奇岩が好き勝手に青空に向かって叫んでいる。
 Oh!気持ちいい! I became the favorite, too!

 ブナの中に入ると、足元にイワカガミの群落が広がる。そんなにいっぱい花をつけたら重いでしょ? ホントどっさり花がついている。それも白や濃淡ピンク、ミックスして咲いている。  お見事!

空蒼しミツバツツジの風優し

 笹原の階段状の急坂を下っていく。タムシバはもう遅かったけど、若葉の中にミツバツツジのピンピンクが際立っている。きれい!

 山々を見下ろして、ラーメン休憩。暑い一日だけど、涼風そよぎ、暖かいものがおいしい。
 国道の車の音が聞こえる頃、白い布を草むらになびかせている人たちに出会う。あー、もしかしてマダニ調査? 山の環境変化が毎年毎年次から次へと著しいことを実感させられる。

 国道に下りると、突然、T歳さんが走り出す。途中出会った二人組がちょうど車に乗るところを交渉。福井方面へ帰るという。新疋田駅まで40分歩かねばならなかったけど、ラッキー!さすが大阪のおねえさま!交渉人!

 新疋田駅で、駅舎横にデポしてくれていたプシュ!で乾杯!ワァーおいしい!
 新疋田駅は無人駅だけど、鉄道ファンが多いのか電車の写真がいっぱい飾られていて、大きなテーブルセットがあって、フゥー癒されるぅ〜!

 福井の山は泊りでしか来られないと思っていたけど、数少ないJRを上手に利用すれば日帰りで楽しめる山がある。日帰りで福井まで来て、日本海を眺めて、沢、草原、奇岩と変化に富んだ山を満喫して、スゴク充実した一日だった。感謝!

(2015.5.30.記)

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