6月14日(土)くもり
前夜18:30、ハニームーンと呼ばれる満月を横目で見ながら、予定より早くJR石山駅を出発したのに、事故渋滞に巻き込まれ、2時間弱ロスした模様。
仮眠予定のひるがの高原SAには23時過ぎ着。閉店したオープンレストラン横の屋根の下、仮眠場所は順調に見つかったが、またテントの中で一献となり、ついつい…
5:00 1時間遅らせて出発。
高山清見ICからR361、R157を経て秋津温泉の細い山道を経由して、1800Mの濁河温泉へ到着。
7:10 濁河温泉登山口には無料駐車場あり、バイオトイレあり、登山者への心遣いがありがたい。七福神に手を合わせて出発。
最初は木道。信仰の山だからお手入れしてくれている気持ちはありがたいが、メチャクチャ滑りやすい。まだ上りだから、まぁなんとか。明日は乾いていますように…
車で一気に1800Mまで登ったせいか?今日は頭が痛い。プラス足も重い感じ。こんな症状は初めて経験する。吐き気とかはないので、ゆっくり歩いてもらう。
今日は今にも降りそうな曇り空。一時ポツポツきた程度で終わる。ラッキー!
ジョーズ岩、カエル岩を過ぎ、峠からの御嶽山はまだ雲の中であった。
峠を過ぎると残雪が現れ、森林限界を過ぎてハイマツに変わる。
雷鳥や心の闇を飛び立ちて
3回目の残雪トラバースの途中、ガーガーバタバタと雷鳥が頭上を飛んでいった。一瞬の出来事だったが、赤い鼻と白いおなかと黒い羽が確認できた。曇りの日のご褒美かもね!
12:00 五の池小屋が見え、残雪を抱えた摩利支天への稜線が現れた。高山病なんかになるとは思ってもいなかったので、今夜の小屋泊りはありがたい。
「おふとんありますよね?」
小屋泊りは何十年ぶりなのでよく分からず、小屋のご主人に聞いてしまった。
私たちは素泊まり6000円。食事付きだと+3500円。でも小屋にいるという優雅な気分に浸ってしまったわ〜
小屋の中は人がいっぱい。みんなのザックは小さい。神奈川からの○○ツアーの団体も。小さなリュックで登ってきて小屋泊するのもいいなぁ〜
五の池小屋眼下の三ノ池はまだ白く凍っていてほんの一部端の方しかコバルトブルーを見せていなかった。
6月15日(日)快晴
御来光ふりむく山の端夏の月
4:30 ご来光を見に行く。風は強いが、今日は快晴!
三ノ池から朝日が昇る。背には摩利支天の肩、まだポォーと白く満月が浮かんでいた。
風強くハイマツに身をかがめながら、その時を待つ。やはり太陽は大きい!眩しい! 光の放ち方の凄さをまざまざと見せつけられる。
5:30 摩利支天への稜線を登っていく。南側雪渓のトラバースはとてもとてもややこしくて行けそうにない。
6:30 摩利支天乗越からは、ところどころ白い残雪を抱いた御嶽山がどっしり構えていた。素晴らしい光景!
そうそう、3年前の秋に強風に押されながらきたところ。紅葉の御嶽山も良かったが、今日のコントラストも風格がある。例のトイレ付きのサイノ河原避難小屋が見下ろせる。
避難小屋から賽の河原を経て、二ノ池小屋へ。少し勘違いして、二ノ池新館から直登したので、岩稜続きの御釜を一周。
36皇子の塔・碑が次々並んでいる。信仰厚いまさに御嶽山。硫黄の匂いが少し漂い、目指す剣ヶ峰の右肩に富士山が現れた。
ワォ!感激!
大富士へ続く限りの初夏の風
8:00 剣ヶ峰(3046M)。富士山へ続くまだ残雪をかぶった山並みが何とも言えず神々しい。御嶽神社奥社の鳥居の背からの逆光がその神々しさをさらに高めている。素晴らしい光景が広がる。何時間でもポォーとしていたい感じ。
名残惜しく雪の階段を下山。
二ノ池本館では貴重な晴れを利用して屋根でお布団干し。のどかな時間が流れている。
二ノ池から賽の河原へ。振り返ると御嶽山がどっしり、風格添えて鎮座していた。笈ヶ岳からも、荒島岳からも拝められたことが納得できる。改めてとても大きな山であることを確認した。
10:00 摩利支天乗越より、五の池小屋へ帰った。三ノ池は昨日よりこの陽気で少しグリーンが多くなった感じ。一歩ずつ夏に近づいている。
小屋のご主人は、今日は絶好の日和のせいか、頬染めて超ご機嫌!
後で聞いたところによると、名物小屋であるらしい。食事もおもてなしも好評らしい。窯焼きピザ1600円もシフォンケーキ400円もあった。食事付きにすればよかったと少し後悔。
10:20 太陽背に受け、下山。何も見えなかった昨日と違い、広がる雪渓やハイマツを楽しみながら、ガンガン下った。
昨日よりズクズク雪解けている。下りで心配だった木道も乾いていて助かった。やはり高度を下げると頭痛が治まっていくのが実感できる。やはり寝不足が原因?後日、写真を見ると、顔がプクプクむくんでいた。あーあ。
濁河温泉へ戻り、町営濁河温泉へ500円。エッ?全部露天。へぇ〜! 男女分かれているけど、女湯には東屋がなかった。あーあ。
温泉の人に遠回りだけど走りやすい道を聞き、帰路につく。なんと眼前に乗鞍岳が大きく広がり、振り返ると御嶽山も聳えていた。Good skyline!
ひるがの高原SAで郡上名物けいちゃん丼をいただき、無事スムーズに帰宅。
受け入れて生きねばならぬこととして机上に広がる明日の山々
車利用の山行は交代ドライバーがいればこそ、運転しない時は遠慮しないで眠ること!
同行のT歳さんに感謝!
予期せぬsituation、emergencyに備えて!
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