高妻山空の青さよ濃竜胆

高妻山と戸隠連峰
2013.9.21.〜23.

9月20日(金)晴れ
 21:30 今回も大津SAで合流。今回は順調に合流。
 川原車は、16日の京都嵐山も襲った台風18号で彦根-栗東間土砂崩れ通行止めのため、新名神より中央道迂回するコースをとる。120以上?超スピード上げている感触に襲われながら、居眠りうつらうつら。

そして秋山の比重が傾いて

9月21日(土)晴れ
 未明、十六夜の月明かりの中、道の駅しなの・ふるさと天望館のベンチにてゆっくり仮眠。マーガレットステーションほどではないが、屋根付小さなテーブル&チェアあり、別にゆったりベンチあり、少人数だったらここがベスト!
 7:50 広い草地のりっぱなロッジ付きの人気の戸隠キャンプ場を抜け、牧場の柵に沿って歩く。雲ひとつない青空!眼前に戸隠の岩肌がせまり、北へ高妻山の稜線が続いている。

 樹林帯に入ると、緩やかな上りが続く。帯岩の沢床のような上りから、パッと視界が開けると、左へ草付きスラブ、不動滝の頑丈な鎖場のトラバースを行く。

秋の陽やせせらぎの音吸い込んで
 やはり季節は秋分。日の光は真夏の光ではなくどこか弱々しく、沢の音も優しく感じられるのは気のせい?
 9:30 小さな滝口から再び沢の中を行くと、最後の水場となる氷清水

 水を補給して、鞍部に突き上げると、もう一不動の避難小屋に着いた。エッ?意外と早かった。
 10:00 ここからは高妻山ピストン。一不動、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵岳、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至、十阿弥陀と一丁目ごとに仏名を刻んだ石祠が順番に置かれている。高妻山は11世紀に戸隠連峰を修験道場として修験に励んでいた修験者・山伏により開かれた山という感慨に浸される。
 二釈迦を越える頃には、右に黒姫山、北に特徴ある帽子型の妙高山、遠くに火打山。足元には濃い紫色のリンドウがにこやかに咲いている。ナナカマドも色づき始め、赤い実が青空に映えて輝いている。

 11:10 五地蔵山(1998M)から樹林帯を少し下り、また上り返す。百名山だけあり、人がとても多い。登山道も狭く急坂なので、すれ違うのに苦労する。今まであまり人と出会うことが少ない山に登っていたこともあり、これがかなりのストレスになる。

群雲の峰はなれゆく高妻山

 眼前に三角錐の迫力ある高妻山が聳えている。りっぱな秀山に驚いた。紅葉が少し始まっており、その姿は勇ましくもあり、りりしくもあり、そして慎ましい印象さえ受ける。

 八観音からは眼前に高妻山山頂が聳え、迫ってくるような感傷に襲われる。かなりの急坂の上りが続く。
 13:10 頂上南端には、まず御鏡と阿弥陀如来が祀られている。岩塊を北へ行くと、三角点のある高妻山(2353M)に立った。

 北アルプスの山並みが遥かかななたに浮かんでいる。鹿島槍、五竜、後立山連峰が見渡せる。
 少し北側の木陰で休憩。ツワモノどももお疲れ〜。どっこいしょ! 意外と登り応えのある山であったし、百名山とあってとにかく人が多い。
 ここから更に十一阿?、十二大日、を過ぎると乙妻山で虚空蔵菩薩があったという。が、深田久弥と同じく、足を伸ばす元気がなかった。

 16:20 ピストンで一不動小屋へ戻った。小屋の横にはトイレブースがあり、アサヒビール提供の200円での持ち帰り携帯トイレが置かれている。環境保護対策が始められている。

 小屋の外はテント泊もいて、賑やかだったが・・・
そのうちに眠ってしまふ虫の宿

9月22日(日)晴れ
立待月オレンジ色に染まりけり
 未明のオレンジ色の満月(十七夜)は、とても神々しくて信仰の山中にいるという実感がしみじみ感じられた。
 7:00 戸隠連峰を縦走していく。
 7:40 九頭龍山(1882M)から縦走路は片方が切れている。
 8:40 戸隠山(1904M)を越えると、左前方に蟻の門渡りにロープをかけて渋滞の中、色とりどりのヘルメットを被って登ってくる人たちが見下ろせる。ここも人いっぱい。

 振り返ると高妻山の雄姿が戸隠連山の最高峰らしく立派な品格で座していた。

 八方睨(1900M)からは奥社へ下らず、梅の廊下、一息の峰と、しみじみ納得するような名前の道を縦走。

 12:00 本院岳(2030M)、西岳(2053M)、第一峰(1989M)へと縦走していく。
 草が生い茂り、足元切れているのが見えにくい。百名山を離れるとやはり・・・と思っていたら、草刈してくれているニコニコ笑顔の3人の若者に出会う。ご苦労さまです!

戸隠の黒き岩肌秋の風
 14:00 第一峰(別名・弁慶岳)から下るのだが、なんと太い鎖・鎖・鎖の連続。鎖がないとロープをかけなければならないような岩場の連続。上部だけと思っていたが、まだまだという感じで続いていく。

 16:30 やっと、ホントにやっと、鎖場から解放され、なだらかな下りの雑木林に変わる。ホッ!
 17:20 草原に出る頃にはもう薄暗くなっていた。草原にかかる靄が秋の夕暮れを演出し、モノトーンの世界が広がっていた。
 17:50 一旦沢へ下り、また登り返す。もう真っ暗、ヘッドランプで黙々歩いていく。

 18:50 やっと舗装道路に出たが、タクシーはここまで来てもらえず、とにかく奥社入り口まで歩こう・・・としていたら、ラッキーなことに車が2台来て、手を挙げると止まってくれた。方向は逆だったが、ドライバーだけ乗せて、昨日の戸隠キャンプ場まで戻ってくれるという。助かった〜。キャンプ場の関係者?とにかくありがたい!
 車に乗って、信濃の町へ。コンビニへ寄って、買出しして、一作夜の道の駅しなのへ。
 信濃の町は、今夜神楽の祭りがあり、個々の家でお神楽を舞っていた。道の駅からはなんと花火も見られた。わぁ〜!なんかメチャメチャラッキー!が続いた一日だった。

縦走を無事に終わりし遠花火

9月23日(月)晴れ
一面のコスモス空は青きのみ
 黒姫高原の満開コスモス畑を、入園すると800円なので柵の外から見学。

秋風や土蔵に染み込む一茶の句
 信濃町は小林一茶のふるさと。今年生誕250年を迎える小林一茶の旧宅を訪ねる。それは茅葺き屋根にホントの土蔵。一茶の素朴さや風土に基づく作風はこの土の蔵から生まれた・・・?

めでたさも中位なりおらが春 一茶
やせ蛙まけるな一茶これにあり 一茶

 そして、「日本の滝100選」苗名滝を見学して、温泉に寄り、グルメはきときと寿し。

 5連チャンの週末雨続きの後、やっとの秋晴れ連休!
 濃ゆい濃ゆい濃ゆ過ぎる3日間に感謝!
 遠かった戸隠、安全運転にも濃ゆく感謝!

(2013.9.27.記)

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