逝きしひとただ微笑て夏の月

　　　　わがクラブの元代表が亡くなって、今年七回忌を迎える。
　　　　恒例行事だった小豆島道楽トライアスロン、今年も姫路港へ来ている。
　　　　フェリーの汽笛の中、宵闇の空に満月がぽっかり浮かんでいた。
　　　　昔は昔、今は今、と思っていても、ついつい・・・
　　　　今はもう何も語らず、ただ見ていてくれるだけ・・・

5月26日（土）快晴
　6:15　フェリーで福田港へ。
　坂手へ直行し、坂手裏山の小豆島第一番札所、第二番札所を巡る。
　「ここ来たことあるわ〜、昨秋入り口まで来たわ〜、昨秋のこともう忘れたの？」
　同行4人は、良く言えば優柔不断！逆を言えば、いい加減！横綱級！
　「まぁ、ええけど・・・人のことは言えないし〜」

　小豆島霊場一番札所・洞雲山へ。
　夏至（6月21日）を挟んで約50日間、晴天の日の数分だけ現れる観音様。
　午後3時頃に南西の光が境内の洞窟に差し込み、徐々に観音様がお姿を現すという。
　今はまだ見えないのでそのポスターを撮る。

　小豆島霊場二番札所・碁石山へ。
　坂手港が一望！
　自分が一番！超ナルちゃん！のカメラ指導は熱い！暑い！
　次回は、胴雲山から碁石山へ縦走しようね！

　14:00　坂手マラソン会場テント場で、タープ設営。
　だんだん陽が陰ってくると西日が熱い。明日はもっと暑くなりそう〜

5月27日（日）晴れ　28℃
　7:00　よく寝た！
　吉田泊の仲間と合流して、朝食。久々の初級メンバーと打ち解ける。時間はかからない。

　仲間の仮装衣装を借りて、撮影。こんなの着てホントに走るの？

　10:00　スタート。やはりスゴイ人！だんだん参加者が多くなっている。
　醤油の香りを過ぎて、折り返してくるランナーに出会う。

　第1折り返しを過ぎて、左側に寄っていると、もう10kmランナーが追い越していった。エッ？ウッソー？なんで〜？
　また醤油の香りをくぐって、海沿いへ。

玉の汗拭はずランナー走りゆく
　昨年より断然暑い！熱い！灼熱とはこのこと！
　今年はアミノバリューがエイドに準備してくれている。助かる！
　水を含ませたスポンジはもうなくてはいられない。ずっと次のスポンジまで維持して、交換する。
　二十四の瞳映画村の第2折り返しを過ぎる頃は、もう炎天下のクラクラ状態！
　昨年と同様、次の水、次の水は？と思いながら、キチンと給水しないと、かなりヤバイ！脳にくる！

　12:00　正午のサイレンは今年はまだ海沿いで聞いた。いつもホテルへの最後の上り坂で鳴るけど、今年はもう全然遅い。
　2時間24分44秒。
　ホント暑かった〜。
　毎年毎年暑くなっている。
　こんな調子だと、来年ちょっと躊躇するなぁ〜
　昨年の受講生たちと一緒にお弁当を食べるが、やはり若い子たちは食欲旺盛。今年はもう全然食べられなかった。かまぼこ一つ食べただけ。

　16:30　今年から坂手発のジャンボフェリーが出ていて、みんな乗り込む。高松発なので、人いっぱい。まだ灼熱マラソンの後遺症が消えず、ボォーとしていて、半分横になりながら、神戸港へ辿りついた。

オリーブや昔は昔今は今♪
　そう、すべてのことにそう想わざるを得ない現実を私たちは生きている。
　地球温暖化が確実に進んでいる。いいえ、急速に・・・　この身体にはすべてが厳しい環境に変わってきている。
　それでも後ばかりをブツブツ振り返らないで、前を向いて歩いていかねば・・・　帰路、見上げたお月さまもまだまん丸く光り輝いていた。