タンポポや ふくらむ綿毛 風待ちて

宍粟市山崎さつきマラソン
2012.4.21.

 足が痛い!
 トレーニングしていても、なんとなく今までと違う膝の痛さがあった。ハーフなのに完走できるか?ハーフだからどうにか完走できるか?
 毎年この時期は、イマイチ調子が上がらないことも重なり、悶々としながらマイカーで家を出る。

 今年は季節の足取り早く、道すがら、道筋の八重桜はどこも満開!宿の前の白い八重桜も、ゴール付近の八重桜も・・・あと一週間遅かったらもう散っていたかも・・・

 チューリップも大きく口広げ、タンポポも真っ黄色に自己主張し、また綿毛も真ん丸くふくらみ春を謳歌していた。だから気持ちは晴れやか!でも・・・

「いつかは泊まりたいね」と言っていた井谷温泉伊沢の里を仲間が一年前から予約してくれていて、ありがたく前泊させていただいた。
 温泉付、夕食付、お布団付の贅沢三昧にどっぷり!芝生でのグラウンドホテルの頃には想像もしなかったバージョンがこんなに早く巡ってくるなんて!

 10:00 スタートしてもやはり足が痛い!
 折り返しまで緩やかな上り、だけど今年は険しい上りに感じる。
 12:15 折り返して少し下りになってホッ!周りを走っている人たちも同じ調子なのか、「全然楽〜全然違う〜」と。
 半分過ぎると、足の痛みも少し和らいだ。しかし、今年はエイドのバナナやおにぎりをいただく気分にもならなかった。アクエリアスだけはいただいたが、一番初めに走った頃のエイドをとる余裕もなかった頃に似ている気持ちだった。
 2:24:37でゴール。

 今回は完走できたことにヨシ!としよう。ふと、もうフルなんて走れないかもしれない・・・と。
 モヤモヤした気分で、お決まりの甲子園口の中華飯店に寄り、のんびりとナビ通りに高速には入らず、2時間チョットかけて地道をゆっくり帰宅した。

 桜花爛漫、春日華麗、春風駘蕩、であったことが心の慰めであった。

葉桜や なお手探りの 日々を生く

(2013.4.25.記)

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