あれから半年が過ぎようとしています。
未だにふと、少し鼻にかかった「は〜い!」と博多弁が聞こえてくるような・・・
貴女に会ったのは、2007年3月の奥美濃野伏ヶ岳でご一緒した時でした。
新人が来て大丈夫かな〜っていう危惧なんて、すぐ吹っ飛び、大きなザックを背負って、ガンガン雪山を登っていかれました。
夕食担当してくれて、手作りの鶏のつみれをナイロン袋の端を切って、ポトッポトッと鍋に落とし、いきなりの鍋奉行!料理上手な腕前を早速披露してくれました。
会うたびに関節が太くなっていく手をとって、
「気をつけて行ってね、気をつけて行ってね・・・」
と何度も言うと、
「大丈夫だって・・・心配性なんだから、あははは・・・」
と、いつも笑顔で答えてくれたのに。
そのバイタリティーにずっと圧倒されていました。常に前に向かって突き進む姿は、九州女性そのもののような気がします。
年下のかわいい後輩に私はなにもしてあげられなかったような後悔、長いメールをくれた時も的確なアドバイスできたのかと疑問です。頼りない先輩でごめんね。
一期一会に感謝して、これからも仲間と共に山を歩いていきたいと思っています。そう、より慎重に、そして謙虚に・・・
合掌
「じゃぁまたね」 別るる背中 夕の虹
朝虹は雨、夕虹は晴れの前兆という。
ふつう下界では自然に見える虹は半円形のものであるが、高山では完全な円形の円虹を見ることがある。御来迎のことをこの円虹ともいう。高山では陽光を背にして立つと前景を流れる霧に自分の姿が大きく映り、その頭の周辺に虹環の現れる。これを阿弥陀様が自分を迎えに来たと感じて名付けたものである。
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