紀伊半島に観測史上最高の雨量と甚大な被害をもたらしたノロノロ台風12号が去った直後の山行。久しぶりなこともあり少々不安も混じりながらの参加。久しぶりな時は忘れ物が心配。しっかり片付けてしまうと、アレはどこ?となって、大探し・・・でも初めて山へ行くようなウキウキ感もあって、一週間も前から準備している自分がいた。
9月8日(木)くもり
23:00 30分も前に来たのに加茂観光バスも先客もいらしていた。
出発して一寝入りするとまだ吹田SAに着いていない。おかしいな〜?結局Uターン。
9月9日(金)雨のちくもり
2008年の追悼山行以来の上高地。どんな時もここの空気はすがすがしい。6月に釜トンネルで土砂崩れがあったが、無事到着。
小雨の中、小梨平にデポして、明神池、徳沢園、横尾と歩く。ラントレはしていても、軽量化していても、3ヶ月ぶりのザックが肩にズッシリ重い。
横尾では青空も見えてきた。だが、今日は一ノ俣谷遡行中止。受講生は蝶ヶ岳ピストン。私達は一ノ俣橋まで沢を見に行くことにした。
また小雨降り出し、結構遠いな〜 一ノ俣谷↓は豪快に流れていた。
横尾へ帰って、久しぶりの横尾BCで、久しぶりの仲間とグダグダする。my休暇!my vacation!だもんね!
夕食の感じも少々戸惑いながら、みんなよく食べるなぁ〜 たくさん食べない癖がついてしまったのか、少ししか食べられないし、ほしくない。みんなの食欲旺盛には感服!
9月10日(土)晴れのちくもり
見事に晴れ! 沢上谷に変更の予定を中止して、受講生が行きたい焼岳↓へ。
横尾より小梨平に戻る。原色キラキラの山ガールの中を歩くのはこちらも晴れやかな気分になる。やはり上高地!
10:15 焼岳への登山道は樹林帯の中、蒸し暑い。振り返ると梓川のゆったりとした流れ。鉄製の長いハシゴを登ると、視界が開け焼岳北峰ドームがノリウツギ↓のバックに現れ、涼風とともにやがて焼岳小屋。12:10
焼岳展望台↑、旧中尾峠↓を過ぎると、薄黄色のポコポコ穴から硫黄臭が漂う。硫黄臭は風向きで変化していく。
振り返ると、吊り尾根から明神岳、対岸の霞沢岳も見渡せる。
硫黄臭 秋の焼岳 七変化
13:30 焼岳北峰(2338M)↓。ちょうどガスがかかってきて、展望残念。
15:30 上高地に戻り、河童橋でBCの二人と共に地酒で乾杯!今日のご褒美↓をいただく。
18:00 小梨平でも宴会。
明後日が中秋の名月で三千尺ホテルの餅つき大会があったようだが、今夜は無月であった。
9月11日(日)晴れ
早朝、上高地散策。なんだかとても名残惜しい。
9:30 上高地を去り、コスモス咲く朴ノ木平で温泉。板倉に寄り、高山へ。
11:30 高山は"味の祭"屋台が出ていて、B級グルメの牛スジ丼500円をいただく。
あの"甚五郎"は奥にレストランができ、増築改装されてきれいになっていた。時は流れてゆく。時代は変わりゆく。昔は昔、今は今といわれても、ここを散策すると屏風や錫杖帰りのあの時のことが自然と巡ってくる。無理に追いやらなくてもいいよ〜ねっ!
My vacation、アッという間の3日間が無事終わっていった。
人生は いろいろあるさ 桐一葉
6月16日にアクシデントあり、6月19日の隠岐の島100キロマラソンも参加できなかった。
100キロマラソンなんて行ってはダメ!というお告げなのよ〜と友人みんなから言われてしまった。まして、300Mの高低差が何度もあるハードなレース。不安だったけど挑戦してみようと思い、準備は着々としていた。
でも、世界選手権出場の選手でさえ、熱中症で倒れたというニュースを聞き、やはり私には・・・と現実を思い浮かべた。25,000円キャンセル料もかかったが、これでよかったのだと今ではそう思っている。
なにかがある時、その前に必ずなにか忠告されているインスピレーションがある。思い起こせば、以前の事故の時もそうだった。またあの時もそうだった。
"運命"なんて言葉は使いたくないけど、その人なりの"分"というものもあるような気がしている。もうあらゆる可能性をもてる年代ではないとも思いたくないけど、人生は限りのあるもの。徒労に次ぐ徒労であったかもしれないが、今の自分は勿論否定してはいない。
あれからちょうど半年。遠い東北の空を思いながら、与えられた人生を私なりに充実させていきたい。
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