燧岳 裾野を飾る 草紅葉

初級夏山登山学校
尾瀬小淵沢(ニゴリ沢)・燧岳
2011.9.22.〜25.

9月22日(木)くもり
 22:00 JR森ノ宮駅よりいつものバス。すぐには寝ないで吹田SAへ寄る。

9月23日(金)くもり
 順調に関越沼田ICより大清水へ。
 8:00 奥鬼怒林道を修了山行なので受講生が先頭で歩き出す。熊侵入防止柵を少し開けて通行。

 オモジロ沢からの滝↓も豪快。うつぼ滝を過ぎ、まもなく奥鬼怒林道より小淵沢林道に入る。左岸のずっと下を見下ろすとナメ↓が続いているようだが、水量がゴーゴーとかなり多く、とても遡行はできない。昨日までの台風の雨量はまだ引いていない。

台風の 過ぎたるあとの ニゴリ沢
 10:30 左岸への橋のところ、かなり上流から入渓↓(1540M)。ここでも水量は多いし、倒木が多くて結構荒れている。

 今年初めての沢。おニューの靴なのにこんな暗い沢。でも青空も覗かせる空を見上げて、気を取り直す。
「わぁ〜メチャ冷たい〜」
 やはり9月下旬の沢!足先がしびれるようだ。ニゴリ沢と呼ばれるだけあり、沢は濁っていて、あまり明るい開けた沢ではない。が、ナメやナメの小滝の連続↓なので、今年初めての私にはラッキー!

 11:00 6mスダレ状↓の滝は左水流際を登る。M本コーチはいつもながら軽やかにトップで工作。1年ぶりの沢なのに、なぜかそんな感じがしないのは何故かな?

 まだ夏の余韻の日差しが煌めき、初秋の澄み切った森林浴が気持ちいいけど、水はますます冷たくなってきた。標高1600Mもあるのだから冷たくて当然。シャワークライミングなんてとんでもない、どうにか膝下で済むように、下着は絶対濡らさないようにして登る。
 12:00 15mスダレ状ナメ滝↓は右側を一旦棚に上がりブッシュ沿いを斜上する。

 かなり上流から入渓したように思ったが、次から次へと滝が出てくる。だんだん沢もきれいになってきた。
 13:10 10mスダレ状↓、どこまでも続いているような多段の滝を見上げる。

 次の6mスダレ状滝で写真を撮っていると、受講生が一人取り残されている。コーチは?
 14:00 最後の10m滝は直滝となっていて、右のガレ場を高巻く。
「ガラガラッー」
 私のすぐ後の受講生が落石をし、自らも滑ったようだった。2つの階段状の大きな石だったらしいが、そっと乗らなかったのか?ロープ沿いに登らなかったのか?幸い誰も怪我なく、ホッ!
 それからは源頭のような沢床となり、白いブナハリタケの群生にも出会い、笹の小川となっていく。
 15:15 10分位のヤブコギで小淵沢田代と赤安山の笹原の登山道に出た。(1820M)

 16:00 小淵沢田代で視界が開ける。しっとりした沼地に少しだけ草紅葉。今までの沢の光景とは一変し、静寂な世界に心が洗われるようだ。フゥーと深呼吸してみる。
 17:00 一山越えて、夕暮れの尾瀬沼キャンプ場へ到着。沢遡行しなかったY田君とS田さんは倒れている人を発見したようで、警察との連絡に追われていた。

 尾瀬沼キャンプ場(1人800円)は水場まで遠いが、ウッドデッキの上。持参した2テンに3人、軽量化でエアマットなしザックの背当て、冬の下着上下と羽毛服上で、寒くない一晩だった。

9月24日(土)くもりのち晴れ
 未明、小雨が降ったようだった。今日はみんなそれぞれのルート。

朝もやの 立ちし沼面の 秋意かな

 6:00 まったり燧岳登頂組出発。朝露に濡れた木道は滑りやすい。ウメバチソウや吾亦紅が残る尾瀬沼の浅湖湿原↑を沼尻へ。
 水芭蕉は葉だけが残りバカ水芭蕉↓になっている。

 7:00 湿気を帯びた空気から徐々に柔らかい日差しも射してきて、沼尻休憩所でまったり休憩。
 7:30 沼尻からナデッ窪道を燧岳へ。
 ナデとは雪崩のことで、雪崩が起こるほど急峻。急坂をまったり登る。樹林帯の中、汗がドッーと噴出す。
 振り返ると南方の日光連山はまだぼんやり雲がかかっているが、視界良好!

 9:30 笹原を抜けると、長英新道と合流する。このミノブチ岳への分岐から人が多くなり、かなり渋滞。
 10:30 燧岳は双耳峰、俎ー(まないたぐら)2346Mは二等三角点があり、数基の祠が祀られている。見事な展望。

野の広さ 空の青さに 秋麗

 11:00 燧岳頂上の柴安ー(しばやすぐら)2356M↑でお湯を沸かしてコーヒータイム。O谷さんは沢靴を出して乾かしている。青空が広がり、こんな頂上でほのぼのまったり休憩なんて、shi・a・wa・se・・・
 燧岳頂上もさえぎるものなく、ジャスト晴れ渡り尾瀬沼↓と尾瀬ヶ原↓が同時に見えるようになった。至仏山はもちろん、日光連山、会津駒ヶ岳から平ヶ岳と、メチャ爽快!

 12:00 見晴新道のこれまた急坂を下る。振り返ると双耳峰がデンデンと鎮座していた。沢道のような苔の岩が多く、ホント現実まったり下るしかない。途中クリタケを見つけるが、現在きのこは放射線の影響あり。

 14:30 見晴(下田代十字路)の小屋で、4時出発した受講生とばったり。下りに時間かかったらしい。おつかれさま〜
 逆光だけど行き先遠くに至仏山↓、振り返ると燧岳↓がどっしり。青空の中に見事な光景!

 今までは6月の水芭蕉の頃に来ていたから、天候にはイマイチ恵まれなかった。今が一番人の少ないすがすがしい季節かもしれない。
 15:10 龍宮小屋過ぎて、一日まったり組と出会い、木道をニッコウキスゲの額や吾亦紅、エゾリンドウを鑑賞しながらまったり歩く。池塘に逆さ燧が写っている。

 沼に浮かぶヒツジグサ↓の白い花もまだ一部残っていてくれた。

どこまでも 延びゆく木道 天高し
 ぽっかり暖かくて気持ちいい散策だが、木道ばかりで山の鼻まで長かったなぁ〜 
 16:30 山の鼻キャンプ場は土の上。
 19:00 山の鼻ビジターセンターで尾瀬のスライドショーが催された。

9月25日(日)晴れ
 7:00 山の鼻キャンプ場を後にして、木道のルート。ところどころ山崩れがありブルーシートで覆われていた。「熊出没注意」の看板もある。今日もいい日和で振り返ると木々の間から至仏山。

 7:50 鳩待峠から大型タクシーで戸倉へ。
 9:20 朝早いので交渉した温泉はシャンプーなし。。
 11:00 吹割の滝へ寄り道して、2年ぶりにおばーちゃんの店に寄り、トマトをいただいく。
 白沢道の駅で地場野菜を物色して、延々と関越から北陸自動車道に入り、お決まりの徳光で海鮮丼↓をいただき、無事修了。

 今年の初級に関して、それぞれコーチの思いはいろいろの鬱屈があったが、私自身はとにかく事故なくこの半年を終えられたことに感謝の思いだった。

変わりゆく 夢の形や 秋の雲
 尾瀬には20年ぶり位だと思う。東京の視覚障害者と雨の至仏山へ登った。頂上での雨風に打たれたことくらいしか記憶にない。今回は晴天に恵まれ、ちょうど季節外れで人も少なく、あの福島県群馬県にまたがり、温和に静かにたたずむ尾瀬が印象的だった。
 修了の尾瀬には絶対行きたい!と思っていたから、こういう巡り合わせにとてもとても感謝!

(2011.10.7.記)

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