春立ちて 赤いくノ一 走る走る

京都木津川ハーフマラソン
2011.2.6.

 昨秋、Y田さんがコックさん、海上保安庁というコスプレして走り始めた。それまで仮装して走っている人をたくさん見ていたが、暑いだろうな〜よくやるぁ〜と遠目で冷ややかに見ていたが、なんかメチャ楽しく思えてきた。
 我会にはギター担いで屏風岩というような伝説、伝統があって、私もガンガンの頃はこの衣装でクライミングしてみたい気持ちはあったのだが、パートナーの理解は勿論、自然条件も揃わないと難しいなと思ってもいた。その点、マラソンは自分一人の世界であって、昨年のマラソン+開聞岳のように自然条件さえ整っていれば実行できることであった。
 幸いなことに、この日は快晴、降水確率0%。3月中旬の暖かさという予報だった。河川敷を走るので吹きっさらしで寒いよ〜と聞いていたので、ちょうどいいかも・・・とgood timingに頬がゆるんでいた。

 近鉄電車で新田辺へ。歩いて会場へ。途中コンビニもあり。
 いつもの仲間が着替えのテント設営してくれていた。地元では絶対できない服装だけど、ここへくるとこの雰囲気と同化してしまう。
 真っ赤な忍者衣装はやはり目立つのか、地元中学生から声かけられたり、こちらを振り向かれたり・・・

 10:10 どこがスタート地点なのかもわからず、スタート。
 「今日は暑いで〜」
 初めての木津川マラソンなので、マイペースで走る。運動公園から木津川のサイクリングロードへ出て、その折り返し。街中は走らない。それでも、スタッフの人達の声がかかる。「忍者や〜赤い忍者や〜頑張れ!」と。そのたびに手を上げて応える。かなり目立つみたい。正直、こんなに受けるとは思わなかったわ〜
 案の定、忍者衣装はすぐほどけてきて、ゼッケンの安全ピンを使って留め直す。帯もしっかりくくり直し、口当ては首へずらした。今日は風も全くなく、ポカポカ陽気、暑い!

 11:14 折り返しまでは順調、余裕の裕ちゃんだったが、後半は頭巾が暑くて頭がボォーとしてきて、歩きだすと「忍者頑張れ!」と声が掛かるので歩きたくても歩けない。
 陰になっている高架下の給水ポイントで豚汁をもうゆっくりいただき、地元スタッフと話しながら記念撮影にも応じる。
 「自分で作ったの?どこから来たの?よく似合っているわ〜今日は暑いでしょう?」
 頭巾を外せば楽になると思いながら、もう少しもう少しと頑張ってみる。後半はどのくらいのペースで走っているのかもわからないまま、平坦な道なのにゆっくりゆっくり走ってゴールした。

 2時間18分37秒。暑かったぁ〜(気温14℃)
 テントに帰って着替えるとスッとした。少し鼻血が出て、やはりのぼせてしまったみたいだった。でも、たくさんの声援をいただき、とてもありがたくうれしかった。
 勿論、みんなも完走した。一人の世界を満喫して走っているのだけど、一人じゃない。励ましがあり、刺激がある。みんながいるから走れるんだ。禁煙2ヶ月のAさんはベストレコード! そう、みんなにも私にもいろんな意味で、まだまだ未知の世界が果てしなく広がっている〜

 その後は樟葉のT橋さん宅へお邪魔して、しゃぶしゃぶにて乾杯! ブツブツ言いながらも欠席したKさんの仕切り通りに進んでいく。飲んで食べて言いたいこと言って、楽しい時間はアッという間に過ぎていった。

(2011.2.9.記)

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