10月14日(木)晴れ
百名山。この言葉に惹かれるように先月と同じ仲間と行くことになった。が・・・
集合場所までのクネクネ山道で鹿とぶつかりそうになり、脱輪・・・JAFにきてもらって、1時間遅れで土山S.A.へたどり着く。トホホながら、ケガもなく我ながら打たれ強いことを確信してしまった。(後日修理代20万円也、保険で)
10月15日(金)くもり
御嶽山登山口田の原はスゴイ強風!紅葉にはまだ早かったが、イッキに標高2180Mまできている実感。さすがに信仰の山!大きな石の鳥居がデンと構えている。
8:00 その大きな石の鳥居をくぐり、まっすぐで幅広い王滝口の参道を登っていく。大江権現で木の鳥居をくぐり、山道へ。
10:00 金剛童子で森林限界となり、溶岩の道に変わる。霧雨が降りだし、八合目石室避難小屋でホッと一息。
霧雨の中をゴロゴロした道を登っていく。一口水はチョロチョロ。9合目までくると硫黄の匂い。
石垣の中に石の王滝口奥社もすごくりっぱ。
11:00 御嶽神社奥社の建つ御嶽山剣ヶ峰(3067M)頂上はきれいな石段の上。360度の展望らしいが、霧で何も見えずがっかり。
強風と霧の中、二ノ池から石塔建つアルマヤ天を通り、賽の河原へ。
13:30 賽の河原避難小屋は広くてきれい。先客がお一人。私たちは隅でかたまってひっそりと?お食事。
西日射す この世が黄金 浄土なり
日が沈む頃になると、強風が幸いし霧も晴れて、東には半月が遠慮深げに現れた。西からは夕日が御嶽山を真っ赤に染めている。賽の河原のケルンにとても美しく、異常なほど美しく映えている。山全体、草紅葉もなにもかもが夕日にますます色濃く染まっているのだ。霊峰らしいなにかを感じてしまう光景だった。
南方眼下には日本最高所・最深(水深13M)の火口に水をたたえ、しっとりと深みを帯びたブルーの三ノ池(2720M)も現れた。
風に押されるように避難小屋へ帰って、小屋の中でテント設営して休む。トイレは小屋の外にあり、強風が下からビュンビュン。これだけが困りものだった。
風はますます強まるばかり。一晩中、止むことはなかった。
10月16日(土)晴れ
頂の 風は奔放 天高し
7:15 今日も強風。もうホント飛ばされそう。見えている摩利支天山(2959M)だけは登りたいが、稜線に入るともうダメ。鳥居前で写真だけ撮って下山。
とても五ノ池や継子岳へ行く気もなれず、下山を決める。
8:30 ドデカイ御嶽山はどっしりと。
8:50 昨日霧で薄っすらとしか見えなかった日本最高所の高山湖、エネラルド色の美しい二ノ池(2905M)も全容を見せてくれた。雪渓が少し残っている。
トラバースして王滝頂上奥社から日の門へ。日の門から覗くと剣ガ峰が青空の中に聳えている。
1979年に噴火したという地獄谷の硫黄の噴煙も見渡せる。登山口から振り返る御嶽山はやはりデンと大きかった。
12:00 田の原へ下山して、おんたけ高原温泉こもれびの湯へ。鉄冷鉱泉なので鉄の匂いがプンプンして、先月の草津温泉の方が・・・
おんたけ銀河村キャンプ場のバンガローは暖房設備もあり、しっかりした造り。管理人さんが鑑賞されたきのこもどっさりいただき、今夜の鍋に。即席の鍋計画でSさんにはSOSしてしまったが、みんな具はたくさん持ち寄ってくれて、あふれんばかりでよかったよかった。
10月17日(日)晴れ
御嶽修験道の場である清滝、新滝も見学して、いつも列車から見ていただけの寝覚の床↓も観光。そう、いつものごとく。ね!
石畳 しだれ色づく 式部の実
馬籠妻籠も。アンノン族の頃は来ていなくて、初めて。
妻籠は中仙道の宿場町そのものを根気よく見事に残してくれてあった。宿場風情ひとしお!
馬籠は石畳に整備され、きれいに観光化されていた。藤村記念館では中学生の頃に覚えた藤村の詩を思い出し、"夜明け前"の自筆原稿は藤村の几帳面さが伝わってきてとても印象深かった。帰り道の坂の上からは夕日に恵那山↓がぼんやり浮かんでいた。
藤村に 炎えし遠き日 萩の花
S田さんお薦めのすんきというお漬物は季節外れだったが、お六櫛と栗きんとんを買って、ホクホク・・・ またまたずっとK原さんに運転いただいて、またまた〜という仲間だったけど、いろいろあったアッという間の楽しい3日間だった。終わり良ければ全て酔し?良し!心よりみんなに感謝!
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