さまざまな ことより遠く 百合の花

2010.6.6.
クリーンハイク

 今年は冬の名残が長く、春日華麗な日々を感じぬまま、急に初夏の日に照り映える季節に入ってしまった。今年ももう半分が過ぎようとしている。はやいなぁ〜

 9:00 久しぶりのJR道場駅集合の今日はクリーンハイク。会のメンバー14名が集まった。会員が集まれる行事はこのクリーンハイクと総会ぐらい。納山祭は夜主体だし・・・
 百丈岩までのいつもの道はゴミも少なく、目ざとく探し出して歩く。下ばかりむいて歩いていたら、ふと道端の草むらにササユリ一輪。けなげに、毅然と咲いている。

風過る 薄桃色の 百合一輪
 以前、このクリーンハイクの次の週6月第2週はN川さんに連れられて仁川の三段岩へ行き、いつも一輪のササユリに出会った。いつ行ってもなぜか一輪だけだった。川のせせらぎの中、蒸し暑い日差しの中にいつも可憐な凛とした立ち姿が印象的だった。

 神戸市のゴミ分別は超最新式。燃えるゴミと缶・ペットと容器包装プラスチックとに分ける。燃えるゴミにナイロン袋やレジ袋を入れてはいけない。袋in袋はダメということ。結局、二度手間の形になり、集めたゴミを再分別。超キビシー。生ゴミは匂いがしないようにいつもナイロン袋に入れているから、いつかは私の町もこんな分別になるのかな〜たいへんだわ〜

 11:00 ゴミの事業仕分けを終えて、久しぶりの百丈岩クライミング。K原さんO田さんと、下部岩壁から東稜2ピッチと井戸の底↓。

「ビレイ解除!」
 なんかすごく懐かしい声が百丈岩に響き渡った。それぞれ登っている仲間が眼下に見える。仲間に囲まれて登っているという不思議な安心感がある。会の中で違う人と登るのも久しぶり。こういう感覚も何年ぶりになるかな。当然のように思ってきたこの感覚も今甦ってきた。
 ここの終了点からの景色も心和ませてくれる。新緑がとてもまぶしい。風がいつになくやさしい。右から羽束山、有馬富士、奥にトンガリ山?
 眼下の百丈河原ではご隠居トリオが待ってくれているのが確認できる。

 13:30 河原に戻って、ソーメン作り。担当のO田さん、企画のF岡さんにお世話になり、それぞれ材料分担をしていただいたので、トッピングもどっさり。竹製のザルから個性豊かな椎茸煮や甘いもんも飛び出した。
 プチ宴会も和やかな雰囲気が漂っていた。時が流れ、人が変わっていっても、この独特の雰囲気は受け継がれているのかな。自分自身だって時とともに気付かぬうちに変わっていっているはずなのに。
「YMはいい感じになってきたなぁ〜」いつも天真爛漫なK下さんがつぶやく。
 エッ?今までは違ったの?と言ってみたけど、どこか同調しながらこの余韻にどっぷりつかっていた。
 とても久しぶりのこの百丈河原において満腹満々の宴に酔い、気持ちもクリーンして帰路に着いた。

万緑に 心清しく ありにけり

(2010.6.8.記)

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