笹の波 寄せては返す 初夏の声

初級登山学校・四国剣山
2009.5.22.〜24.

 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の影響で、恒例のオリーブマラソンが開催中止となった。最近のマラソン大会は東京マラソン頃から大盛況で、大勢の集まることを避けようとする開催側の意向のようだが。
 そのため熱中症対策訓練の目的から、四国剣山から三嶺への縦走に変更となり、私もドタサンさせていただいた。

5月22日(金)晴れ
 バタバタあわただしく準備。なんにもないから阪神デパ地下でお買い物して、JR新三田駅からK原車に乗せていただく。
 先発隊からの携帯メールで淡路島緑S.A.で集合。ローソクと蚊取り線香の明かりの中、第三者から見れば、変な団体?に見られるかも。

5月23日(土)晴れのちくもり
 四国に入り、Y田車がちょっとおかしい。結局、オーバーヒート冷却水漏れで修理工場行きとなってしまった。
 ヘアピンカーブをグネグネ走り、気持ちわる〜 もうダメ!っていうところで、やっと到着した。かなり標高は稼いでいただき、ありがたい。
 8:30 登山リフトのある見ノ越に車を置き、剣山へ。今日は暑くなりそうだけど、お天気いいので、ルンルン山行になりそう。ラッキー!
 「天涯の花」の歌碑を見て、剣神社の鳥居をくぐり、順調に一般登山道を登っていく。リフト終点西島駅からは、キレンゲショウマの咲く行場を横に見ながら、頂上ヒュッテ最短コースを登っていく。
 10:00 山頂ヒュッテは賑わっている。太陽サンサン。熱中対策訓練にちょうどよいかも? だけどその後、ホントに熱中症になる人が出るなんて・・・

一面に なびく笹原 眼下とす

 10:40 剣山頂上(1995M)は、平家の馬場と呼ばれていて、シコクザサの群生。
 目指す次郎笈への笹原の道がなだらかに続いている。なんて穏やかでたおやかな山なのだろう。
 11:10 次郎笈。風が笹の葉の上を自由に踊っていて、気持ちいい。目指す三嶺ははるか彼方だけど。
 新緑の中、ツルギミツバツツジのピンクが穏やかな風景にマッチしている。アケボノツツジより少し艶やかなピンク色。

 12:30 丸石頂上。日陰なく、すぐ出発。すぐ、新緑のブナ林に入ってやっと日陰を歩ける。
 13:30 突然無線入る。受講生一人が熱中症なので、引き返すように・・・。
 「エッ!?熱中症!?」
 確かに暑かったけど、熱中症にかかるほどじゃないと思うけど・・・帽子も被らないで歩いていたからじゃ?
 14;00 丸石避難小屋へ戻る。この丸石避難小屋はガラスもドアも壊れていて、ホントに非常時だったら仕方ないけど、とても30人も入れないし、居心地もよくない。
 14:30 結局、ここから下山。木陰で涼しいが、薄暗いエスケープルート。
 16:00 奥祖谷キャンプ場へ着き、ホッ。このキャンプ場のトイレは、最新のバイオトイレ。環境にやさしい仕組みになっている。
 ゆらゆら揺れるかずら橋野猿の渡しで遊ぶ。なんでもやってみよう。なんでも楽しい!

5月24日(日)雨
 未明、雨・・・もう登りたくない気分。
 今までは雨が降ろうが、ヤリが降ろうが、山なんだから、自然の中に入るのだから、雨ぐらい降るわ!と思って断行していたけど、最近はもうそんな勢いなくなってしまった。雨が降ったらもう行きたくないって思ってしまう。この気持ちの変化っていったいなんなのかな?
 5:30 片づけをして、一応、三嶺登山口へ向う。雨は小雨だが、結局断念。
 8:30 見ノ越駐車場で反省会をして、ロープウェイ下の満開のシャクナゲをバックに厚かましく記念撮影。M本さんは一人で剣山登山。いつも真摯な行動に敬礼。
 入浴して、讃岐うどんを食べて、徳島市街を見渡せる眉山観光して、無事帰ってきました。ドタサンで参加しても、いろいろ勉強できる初級登山学校でありました。

(2009.6.1.記)

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