伊予三山 アケボノツツジと
 ハイキングゥ〜

2008.5.2.〜6.

 ちょっと休みをとろうとすると、もうたいへん! だんだんたいへんになってくるのは覚悟していたけど、なんとか潜り抜けていかないと・・・そういう気持ちも忘れずにやっていきたいものだ!

5月2日(金)晴れ
 だけど、今回も、も、も、おまかせコースでJR新三田からK原車で一路四国石鎚山系の伊予三山を目指す。初めての明石大橋!イルミネーションがメチャきれい!メチャ感激!

5月3日(土)晴れ
 3:00 四国高知県側の寒風トンネル口駐車場に着き、車の中でぐっすり休ませていただく。
 さっさと朝食を済ませる。桜吹雪が舞い上がってくる。右手の山桜がふわふわ羽のように飛んでくる。思いっきり深呼吸して、登る前からいい気分!
山桜 舞い上がる峰 蒼かりき

 8:00 登山口からの急登をガンガン登る。樹林帯を抜けるとずっと続く笹の山肌に変わる。
 9:00 桑瀬峠からは右にも左にもなだらかな笹の稜線が続く。前ばかり見て登っていくと、笹の足元にカメラをゴソゴソ向けているおじさんがいる。フッと覗くと、小さな花が佇んでいる。地元のその方から「ミヤマサイシン」という花の名を教わる。この四国の山々を自慢したくてたまらないって感じで、話が弾む。

 11:00 笹ヶ峰頂上(1859M)。その名の通り笹ばかりののっぺりした山である。暑いけど風があるので気持ちよい。
 そして360度の眺望。少し春霞っぽいが、東に石鎚の岩肌、北に瀬戸内海、西に三ツ森、東赤石?への峰々が続いている。今年は4月に雪が降ったため、山肌のところどころに雪渓が残っている。ポツポツ見える薄いピンクの塊は、アケボノツツジ?
 まさに大阪からきたという賑やかな3人の会話に、地元の登山者が話しかけてくれる。真南に下る登山道を教えていただく。 背の低い笹の中、ガンガン下る。途中落ちている木の枝をストック代わりに、慎重に下る。振り返ると笹の峰が青空の中にどっしり構えている。初めての四国の山、これがやさしく穏やかな四国の山という印象を受けた。
 14:00 暑い中、1時間の林道歩きを終え、今朝の駐車場へ。ここの駐車場にはきれいな東屋があり、遠景が絵になり、涼しい風が吹き渡る。まさしく穏やかな春の午後だ。

薫風や 額の中から 吹き渡り

5月4日(日)晴れのちくもりのち雨
 伊予三山の二つ目は、百名山の石鎚山。とてもりっぱな瓶ヶ森林道を車で土小屋まで移動する。
 8:00 山岳信仰の山らしく、遊歩道のようによく整備されている。東稜基部より南尖峰への岩稜の道をとる。昨日の笹の道とは全く異なる岩登りも混ざった道を登っていく。誰にも会わない静かな山登りを味わいながら、天狗岳手前のピークでコーヒータイム。ここも360度の展望で気持ちいい。


 10:00 石鎚山天狗岳(1982M)は一般道から登ってこられた白装束の参拝者でいっぱい。石鎚神社にお参りして、太い鎖と金網の道を経て、土小屋へと戻る。
 13:00 伊予三山の三つ目は瓶ヶ森、だけどおっとっと・・・間違って西側の子持権山を登ってしまったが、アケボノツツジのトンネルに遭遇!なんという巡りあわせ!モチロン記念撮影。
 クロモジの黄色い花もけなげに一生懸命咲いている。

岩躑躅 染る涙や ほととぎ朱  芭蕉
(いわつつじ そむるなみだや ほととぎしゅ)
 岩ツツジの赤い花はホトトギス涙が染めたのだろう。ホトトギスは、血の涙を流す鳥といわれ、その最後の音の「す」と「しゅ」の音韻をふんで「朱」に置き換えて血の色も表した、技巧句とされる。

 14:00 少し曇りかけガスが出ている中、瓶ヶ森の男山、女山(1896M)、氷見二千石原を巡る。笹ヶ原の中、木道がきれいに整備されている。雨が近づいているのか、ホトトギスの鳴き声があわただしく聞こえる。スカイラインのような林道と車の恩恵により、無事、伊予三山巡りを終えた。
 16:00 沢登りを終えた管野さんパーティとの合流のため、ツツジ満開の黒瀬ダム東屋へ急いだ。

5月5日(月)雨のちくもり
 雨のため、車は高知県四万十川を目指す。途中、白装束のお遍路さんを何度も見かける。車がビュンビュン走る中、歩き遍路に心打たれる。
 佐賀という漁港で、本物の鰹のワラ焼き実演を見学し、たたき定食をいただく。
 四万十川の沈下橋にも寄り、きれいな四万十キャンプ場に落ち着いた。

5月6日(火)晴れ
 午前中、カヌー下り(5000円)を体験! メチャ楽しいスリルも交えた急流も体験して、午後、帰路に着いた。
 5月からガソリン税復活したためか、高速はガラ空き。順調に帰宅できました。ずっと運転していただき、のびのび、ゆったり羽を休められた山行でした。

(2008.5.30.記)

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