芒原 波間にぽかり 三瓶山

紅葉と茸の俳句ing・三瓶山
2004.11.5.〜7.

11月5日(金)晴れ
 21:00 JR新三田駅集合。先月の天孫降臨ツアーとメンバーがよく似ているので、かなりヤバイなぁ〜と思いながら、昼食にはパンの食べ放題につきあってからの参加だし。ますますポチャポチャしそう〜
 先発のI信車にはN川さんご夫妻とI田さん。後発はK原車三菱Dionになんと7人を乗せ出発。みなさま、ザックも含めてコンパクトに・・・

11月6日(土)晴れ
 2:30 三瓶山麓の北の原キャンプ場に到着。三瓶自然館の軒下をお借りして、仮眠。
 6:00 夢の中?聞いたことのあるような声が聞こえた。N川さんご夫妻とI信さん、I田さんはもう出発。
 "石見富士"と呼ばれている三瓶山はトロイデ型火山で、男三瓶山、子三瓶山、孫三瓶山、女三瓶山が噴火口を取り囲んでいる。我々はこの4つの峰を左回りに一周する予定。
 7:40 姫逃池を横目で見て、自転車専用道路を横切り、登山道へ。大山隠岐国立公園に含まれている三瓶山はブナの原生林が多く、自然のしっとりした匂いがする。船上山とよく似た風景が続いていて、なんだか懐かしい感じ。
 ジグザグな急登がイヤになった頃、生信先生の声がした。きのこがいっぱいのスーパーの袋を覗かせてもらう。ムキタケ、ひとつ取り出して割ってみる。アッ!今話題のスギヒラタケ。「腎臓の悪い人は食べてはいけないよ」とN川さん。(11月29日にはマウス実験より毒性を発見というニュースがあったが・・・)
 8:55 男三瓶山(1126M)頂上は木々もなく広々していて、眺望は抜群なはずなのに濃霧で何も見えず、風が強くて寒いだけ。早々と南への急坂をガンガン下る。峠に達する頃には太陽が顔を出してくれていた。
 10:00 子三瓶山(961M)には峠からゆるやかに登ると到着。振り返ると青空を背景に、男三瓶山のなだらかな山容がススキの銀色の波間にぽかりと現れていて、思わずシャッターチャンス!
 10:40 孫三瓶山(903M)へは、左側の噴火口の中、紅葉黄葉常緑も残る山肌の底に逆ハート形をして光っている火口湖、室内池を見ながら歩く。小鳥が群れをなして風に乗り、落ち葉のように弧を描いている。
 この噴火口を一周するという一念から、大平山下の峠まで行って、Uターンして、噴火口に下り、室内池を見て、また大平山下の峠に登るというややこしいコースをみんな素直に従順に歩く。
 11:40 紅葉トンネルの中、フワフワ落ち葉を踏みしめてガンガン下っていくと室ノ内と呼ばれる噴火口へ。室内池には頭の大きい鯉が泳いでいるらしいが、頭が大きいことまでは確認できない。枯れた湿原のような感じもあり、噴火跡には近づかないようにとの看板もあり、鳥地獄と呼ばれるごとく、テレビドラマのサスペンス劇場に出てくるような情景で薄気味悪く、早く退散したくて足早になった。
 大平山下の峠には東の原スキー場からのリフトがきているので、静かな空気からモヤッとした明るい空気に変わった。
 12:30 女三瓶山(953M)にはアンテナがいくつも立ち並び、緩やかな斜面が広がる東の原スキー場や牧場の牛が見渡せる。
 13:20 そしてまた、男三瓶山へ着く頃には風も霧もなく、なだらかな山容が確認でき、避難小屋も発見し、日本海も見渡せるようになっていた。
 13:35 下山は同じ道だとつまらないので、避難小屋寄りの東へのコースをとる。北の原に着いてから、改めて地図を確認して、キャンプ場に戻った。14:20
 それから、一つ山越えて隣町までえんえんと、K原車で買出し。帰ってきたら、ナラタケの天ぷらが迎えてくれた。さすがに風がひんやりしてきて、YMCCの宴会テント設営。N川さんたちはずっと外で頑張っていらして、夜半、霧雨もあり、寒くなかったのかしら?

  11月7日(日)晴れ
 昨夜の鍋におうどんを入れての朝食。まだまだきのこがたくさん残っていて、美味美味! 観賞残りも分配していただいて、ホクホク!
 8:40 三瓶山を囲む周遊道路へ。"定めの松"からの男三瓶山は、銀色に輝くススキの波間に柔らかく穏やかな表情をして、ぽっかり浮かぶ。小春日和のやさしい日だまりの中でひなたぼっこ。無人の八百屋さん。乗馬を楽しむ子供たち。時間が止まっているような錯覚でボォ〜としていたら、人間の声がした。「行くでぇ〜」
 国民宿舎の三瓶温泉はまだ営業していなくて、帰途に着く。途中、カヌーの里おおちに寄り道して、カヤックカヌーの初体験。初めてだから、講習料1500円とカヌー代700円。最初はすぐひっくり返りそうな感じで怖々だったけど、穏やかな川面の上、1時間はあっという間だった。もう少し自由に漕がせてほしかったなぁ〜。
 ここでN川さんたちと別れて、温泉へ寄り、創菜料理"ゆるり"でおばあちゃんの智恵袋をいただく。54号線の道の駅に寄っても、口をもぐもぐ。ホット生茶のおまけに一喜一憂して?
陽だまりに 両手広げて たれパンダ?!

 三次ICから中国道へ入り、加西SAでもチョーヤバ!と思いながらもカツ丼。そしてまたまたずっとK原さんの運転のお世話になり、ますますポチャポチャになって帰ってまいりました。

(2004.12.6. 記)

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