朝凪に 迷走している 夏帽子

小豆島道楽トライアスロン
2003.5.23.〜25.

オリーブの 薫風似合う 小豆島
 小豆島は1週間前、新型肺炎SARS感染の台湾人が訪れたことで交通機関や宿泊施設にたいへんな影響を及ぼしたが、消毒もなされ、安全宣言も出されたので、予定通り道楽トライアスロンは行なわれることになった。

5月23日(金)くもり一時雷雨
 18:20 今年は初級登山学校関係のためマイカーで家を出る。奈良に入ると雲行きがおかしくなり、稲光がビビビッ・・・そしてザァ〜と雷雨。道路がナミナミ冠水状態でトロトロ運転。20分位でまた日が差してきて、夕焼けに変わる。ホッ。
 20:20 順調に千里中央に着き、I沢さんとK端さんを乗せて、不安ながら三田市のK原校長宅へ寄って山陽道経由で姫路飾磨港へ。0:00
 仲間が揃って暫しの宴はイラクの話題、昨夜の理事会をすっぽかしたので、T橋事務局長からお叱り・・・就寝は2:00?

5月24日(土)晴れ
 7:15 K原校長のインターネットからの1割引券でフェリー代購入。フェリー内では受講生達とのミーティング。
 8:55 千羽ヶ岳ヘ登る受講生達が乗るバスがちょうどあって、我々も橘へ。学校のグランドに車を置いて、今日はくすのき山遊会のY崎さんと拇岳赤いクラックへ。
 10:30 1P 先行2パーティの後、Y崎さんがリード。
「ラクッ・・・」
 いきなり確保しているところへ。先行パーティの話ではすぐ私は岩に身体を寄せたらしい。一旦上を見て岩の落ちてくる方向を確認してから避けなければならないのに、反省。
 2P アブミで乗っ越して真左へトラバースの時、足元の岩が崩れた。
「ラクッ・・・」
 あー、ビックリした。心臓がドキドキしているので、もうここでピッチを切る。
 3P 真左ではなく、左上にトラバース後、木登りクラックをY崎さんリード。
 4P 大きな岩のスラブ状をウロウロしながらリードして、先行パーティのいる大テラスにきて、ホッ。昨年とはテンションが違うせいか、難しく感じる。
 5P 瀬戸内海とまぶしい新緑をバックに快適最終ピッチを登る。14:00
 拇岳頂上では初級受講生が懸垂下降の練習をしていた。「グラッ・・・」直径1m程の岩が動く。支点を慎重に変える。今回は危うい岩が多い。でも自然の中での現実的なよいトレーニングとなった。
 コーチ陣とザイル回収して、グランドまで下り、受講生達とマラソン会場の内海町へ車を走らせる。
 マラソン会場では何事もなかったようないつもの暖かい雰囲気を感じる。会場アナウンスは新型肺炎SARSの事件を乗り越えて開催できる喜びを大きく流している。地元の人々にとってはこの大会を無事に迎えられることはなによりも嬉しいことだろう。
 釣り組のN川さん達がすでにいろいろ用意してくださっていて、もう大蛸がどっさり。昨年は一切れしか当たらなかった方もいらっしゃったから? "ご自由にどうぞ"と書いてあるぽんかんをどっさりいただき、YMCCの10人用テントの横で宴会モードに入る。
 初級受講生達も一緒に、ギターとともに歌って、ハーブティを楽しんで、オリーブオイルのきいているナポリタンスパゲティをいっぱいいただいて、夜が更けていった。
 夜半、何故か目が覚めて、なにやらわめいたような記憶が・・・たいへん失礼致しました。

5月25日(日)くもり
 6:00 「走る3時間前には食事を終わらせる」とおっしゃるI信先生のお言葉に影響されたのか、起きてしまう。ボチボチながらコーヒーを沸かせて、オープンサンドや卵雑炊をいただく。シライスーパーでいただいたというバナナが何故かすごくたくさんあって3本もいただいてしまう。これでシャリバテはない。途中で膝が痛くなるかもしれないので、両膝にテーピング。あとはもうテーピングに頼るしかない。
 今回はとても会場アナウンスが耳に入る。開会式の歓迎の言葉、合同準備体操・・・
 ハーフマラソンスタートラインの100分台のところに仲間達と並ぶ。N川さんの半歩後ろ、M本さんの一歩前。これがあとあと微妙かも???
 10:00 スタート。今回は参加者が多いのか、トロトロとしか走れない状態が2〜3分続く。やっと走れるようになっても前の人を追い越すのに、少し後ろに回ってしか追い越せない。こんなことは今まであまりなかった。「エッ、エッ・・・」と戸惑いながら、イライラしてくる。それが第2折返しの岬の分教場まで続いた。
 今日は例年のように炎天ではなく、曇り空で時々サァ〜と青嵐が吹き抜く。
 「アッ・・・」醤油倉が続く町を離れる頃、帽子が飛ばされる。でも、ちょうど私の後ろを走っている人が受け取ってくれた。「ありがとう」
 10:50 10km地点。思惑通りのペースだけど、かなり飛ばしている感じがする。そして自由に走っている感じがない。そんなに暑くは感じないので給水もあまりほしくない。一週間前の泡盛のせいか喉が痛いので、うがいする感じで口に水を含む。
 第2折返しの岬の分教場にきて、やっと潮風の香を肌に受けて気持ちよく走っている自分に戻った。でも、ピッ、ピッと膝に痛みが走る。あまり意識しないでおこうと、すれちがう仲間達に手を振って気にしないように心掛ける。
 なぜかボブ・ディランの懐かしい歌が浮かんでくる。
♪The answer is blowing in the wind♪
 11:18 あと5km地点。少し遅れてきた。でもこれが精一杯。ホテル前の最後の上り坂、「歩かない、歩かない」と言い聞かせて。ゴール付近、I信先生や初級の仲間達に声かけてもらっても手を振る元気さえなかった。
 1時間42分42秒。「あ〜、終わったぁ〜」完走証をいただいて、ソーメンを何杯もお代わりして、テント場に帰って、「お疲れさま」の乾杯をする。大阪労山の仲間達は全員完走した。
 ゆっくり片付けをしてテント撤収。車をフェリー乗り場へ並べに行く。
 14:45 いつもの"さんふらわあ"フェリーはJAFの1割引券で購入。船内で入浴を済ませ、いつものようにデッキで大蛸宴会を催して、車組のI信車、T関車、U田車は大阪南港まで揺られ、南港からはI信先生に先導いただいて無事帰ってきました。

スタートの その一瞬に 青嵐
 ラッキーなことに、膝の痛みをあまり感じずに終わった。目標タイムには達しなかったけど、ベスト更新できたのだから・・・ 1日5km走っていた頃はなんともなかったのに、"かぎろひ"が終わってから、1日10km走るようになってから、膝がおかしくなってきた。山のほんのトレーニングと思って始めたのにこれではいけない・・・ テーピングをして走るなんて・・・ まぁ、記録は更新できたが、いつかは更新できない時がくるだろう。だからもう無理せずに、分相応に、身体に膝に負担をかけないでやっていこう。みんなと一緒にスタートラインに立って走ることがうれしいのだから・・・
♪ How many roads must a man walk down
Before you call him a man
The answer,my friend,is blowin' in the wind ♪

(2003.5.30記)

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