フルマラソン ちょっと恋した 君の背に

小豆島タートルフルマラソン
2002.11.23.〜24.

11月23日(土・祝)晴れ
 7:00 近鉄五位堂駅にI信先生と待ち合わせしていただいた。今回はクライミングしないということで、てっきり土曜日出発と思い込んでしまって、そういう予定しかしていなかったので、金曜日には出発できず、私の都合で土曜日出発に変更していただいた。
 8:00 JR森之宮駅でN川さん、S原さんと合流して、姫路港に。
 9:45 今日は祝日であるせいか、フェリーの予約がいっぱいみたいで、2時間待ち?のよう・・・
 11:15 ラッキー! 1本前のフェリーに乗ることができた。まさか・・・と思ったけど、もう宴会ムード??? まぁ、今日は休養日だから、ね・・・
 12:55 福田港から明日のマラソンコースを走って、土庄へ入る。いつもの土庄消防署隣のグラウンドにテント設営して、河口岸へハゼ釣りに。
 風もなく、穏やかな小春日和で向こうの島が霞んで浮かんでいる。私も釣り竿をお借りして、上手く向こうの方へ投げられないけど、あっ、フグが釣れた。白いお腹をプクッと膨らませて、怒っているんだって・・・フグは食べられないというので、海に帰してあげる。また餌をつけていただいて、投げてみる。
「引いている、引いている」とI信先生に言われて、竿を上げるとハゼがかかっていた。ナント、マグレ・・・透明なきれいな魚ねぇ・・・
「4時になったら、ドンドン釣れるようになるから」とN川さんがおっしゃる。
 その通り、だんだん収穫が出てきた。
「そんなに遠くへ投げなくても、近くでいい。浮を見ないで手の感触で・・・」とN川さんにアドバイスいただいて、3秒後、2匹目、やったね!
 17:00 そろそろ薄暗くなってきたので、全部で17匹の収穫で引き揚げる。橋の上から地元の子供達が、
「何匹釣れた?」
「17匹」
「ヘヘェン・・・」鼻にかかった嘲笑いのような口調ながら、
「〇〇会館の裏へ行くとよく釣れるよ」と教えてくれる。〇〇のところがよく聞こえなかったが、再度聞き直すのもシャクだしなぁ・・・
 いつものスーパーへ買い出しに行って、テントへ戻る頃には暗くなっていた。グランウドのテントはちらほらで、ライトだけが煌々とわびしく照っている。
 N川さんがハゼの唐揚げをしてくださって、歯ごたえよくカリッとして美味しい。自分で収穫したんだと思うと格別だね。テント内で水炊きをして、うどんをよばれて、明日のために早々就寝。22:00

11月24日(日)晴れ
 6:00 今朝はいつものI信先生の起床合図なく、ボチボチ起き出す。コーヒーを入れて、S原さん持参のお米を炊いてくれる。昨夜の残り福うどんに卵を入れて、ごはんと味噌汁、バナナ2本と贅沢な朝食をとる。たぶん走っている途中では食べる気がしないからたくさん食べておこう。
 受付を済ませて、そろそろ準備にかかる。快晴のうららかな陽気に恵まれた。お腹に風が当たらないように、ゼッケンを少し下にずらす。長袖と軍手で走ることにする。
 9:30 あまり前方に並ぶと押されて怖いので、真中ぐらいにN川さんとS原さんと3人一緒に並ぶ。I信先生はハーフマラソンなので9:40スタートとなる。
 N川さんはいつも1km6分30秒位で走っているとおっしゃっていたので、私もそのぐらいで走ろうと思ってついてゆく。S原さんは足が痛いのか、少しビッコを引くように走っているが、そのうち、スーと追い抜いていかれた。
 10:25 ハーフ折り返し地点にきて、やっとkm数がわかる。エッ、ちょっと速いんじゃないの、N川さん?
 坂道は私の方が前へ行って、平坦になるとまた追い抜かれる。ずっとこういう感じの繰り返し・・・イヤだなぁ、こんなの、いつまで続くのかなぁ・・・
 沿道に柿やミカンがドサッとたわわに成っている。潮の香に包まれて真っ青な空と大きな岩石をバックに紅葉とのコントラストが楽しい。大観音や大阪城残石公園なんて昨年は見たのかなぁ?
 11:20 折り返してきたS原さんから「もうすぐだよ」と声がかかる。
 11:26 結局、N川さんと一緒に折り返す。1時間56分。
「快調に飛ばしているね」
「N川さんこそ・・・」
「もう限界やねん・・・」
「もっと前へ行ってくださいよ」
 折り返して最初の上り坂でまた私の方が前に出る。またどうせ抜かされるだろうなぁと思いながら、マイペースで走ろうと自分に言い聞かせる。
 でも、不思議・・・上り坂でも順調に走っている。昨年は復路の上りは全然走れなかった。給水所でのおにぎりには手を出せなかったけど、ミカンは食べられる。我ながら、余裕あるじゃん・・・
 沿道で手を振ってくれるおばあさんが話しているのが聞こえる。
「あれ見ぃ、女子(おなご)も男性と一緒に走っているわぁ、時代は変わったねぇ・・・」
 そういえば、I信先生がおっしゃっていたけど、ハーフの最高齢者は81歳、フルは80歳、女子は65歳。
 また、後からスーと走ってきた男性が私に声かける。
「昨日、福知山マラソン走ってきたから、今日はこたえるわぁ・・・」
「エェッ・・・」
 30km付近の上り坂になると、やはり足のふくらはぎがつってきて、ペースも落ちてくる。給水所でエアサロンパスをガンガン吹き付ける。ドンドン追い越されていくが、歩かない、歩かない、ゆっくりでもいいから走ろう・・・私の周りには歩いている人なんていない。そんな影響もあるのかな。
 13:05 あと5km地点。我ながら驚きのペースで走っている。最後の上り坂はさすがに足がなかなか前に進まない。シャリバテかな?と思っても給水所はもう"あめ湯"になってしまっていた。なんでもいい、口に入れて、ラストスパート!
 ゴール付近ではI信先生が拍手して迎えて下さった。
 4時間07分28秒。昨年より29分も短縮できて、チョーうれし!!! アクエリアスをいただいて、RCチップを外していると、N川さんがゴールされた。
「どうもありがとうございました」握手していただく。
 完走証をいただいて、今年は温かいソーメンをよばれて、グラウンドに帰って着替えをして、テント撤収して福田港へ向かう。
 フェリーの出航待ちに「おつかれさま」の乾杯をして、今朝の残り福ごはんを牡蠣雑炊にしていただく。お腹が温まるとホッと落ち着く。
 17:15 ほのぼのとした夕暮れのフェリーに乗り、お互いの健闘を称えあって余韻に浸る。
 18:55 姫路港から大阪へ、そして私は近鉄五位堂駅までズーッとI信先生の運転にお世話になって帰ってきました。どうもありがとうございました。

授かりし 小春日和に ただ感謝
 正直なところ、完走できるとは思っていなかった。風邪を引き、温かいものを食べて早く寝るようにしていたら、ダイエットどころか2kgも太ってしまって、まだ身体も熱っぽい感じだし、あーあ・・・と。突然の訃報のニュースもあり、無理をしてはいけないと自分に言い聞かせて、しんどかったら迷わず棄権しようと思っていた。
 N川さんから数ヶ月前より「Y子さんにだけは負けたくない」というお言葉を頂戴して、一応トレーニングに励んだ。胸部打撲の痛みが薄らいだ8月後半から毎日5km走るようにして、8月50km、9月55km、10月110km、11月110km走ったが、まともに走った日は何日あっただろうか。クライミングというのはもうそのことしか考える余裕がないが、ランはいろんなことが頭に浮かんできて、何度天を仰いだことだろう。
 でも、N川さんにそうおっしゃっていただいたからこそ、ついていけたのかもしれない。つらいことばかり続いた2002年の最後に神様は"ごほうび"をくださった。せめて一つぐらいもらってもいいよね。
 小豆島の暖かい風土、声援してくれたみなさん、励ましをくれた仲間たち、本当にどうもありがとうございました。

(2002.11.29.記)

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