伊賀小富士 アイゼン跡と ふきのとう

2002.3.17.

 以前、日野さんの"富士いろいろ"に、我地元の南宮山(伊賀小富士)の掲載があった。南宮山という名前さえも聞いたことがなく、まさに"灯台下暗し"。日野さんのガイドによると、小学生のハイキングの山であり、30分程で登れるようなので、アイゼントレーニングのつもりで、登ってみることにした。
 早朝6時、車で走る。西から見れば、まぁ可愛い富士山のようだ。頂上にはアンテナが立っている。自宅から10分程で敢国神社の駐車場に着き、境内を抜けて登山口へ。
 6:20 「NHK中継所登山口」の標識があるところから登り出す。薄暗い雑木の中を行くと、左には急勾配の参道が土の階段状に作られていて、右はゆるやかな山道が続いていたので、右を選んで登っていく。ところがすぐヤブコギに入り、野ばらのトゲに会ってブツブツ言いながら、10分程で明るい尾根に出た。
 やがて小さな広場に出ると、赤や黄色の色紙が地面にチラホラ。何かな?と思って見てみると、爪楊枝に参拝記念の旗をつけて、地面にたくさん刺してある。そうか、敢国さんの裏山だからなぁ・・・
 6:50 南宮山(350M)頂上には鳥居さんがあり、浅間社のお社が祀られていた。350Mの山でもしっかり三等三角点があり、立派な山だ。北西の方角に少し展望が開け、名阪国道、関西本線、田畑の向こうに高旗山の山々が見渡せる。上野は盆地なんだよ。
 7:00のサイレンが聞こえてきた。仕事までにはまだ時間があるので、もう一往復しようかな・・・
 駆け足でガーッと下る。急勾配の参道は階段状に作ってあるが、滑りやすい粘土質なので、参拝者の方は苦労するだろうなぁ・・・
 せっかくの階段を壊さないようにしなければ・・・ 振り返るとアイゼンの足跡がクッキリよくわかる。やはり私のような者はヤブコギルートを選ぼう。足元のふきのとうも「そうしておくれ」と訴えているようだった。
(2002.4.5.記)

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