小春日の 凪に消えゆく 人の群

赤いクラックとハーフマラソン+α
2000.11.24.〜26.

11月24日(金)
 21:00 JR森之宮駅よりI信車とI庄車に分乗する。私はI庄車に乗せてもらう。I庄豊子さんは「運転手で来たの」とおっしゃって、さすがにハンドルさばきが上手で「代わりましょうか」なんて言い出すタイミングがないままに、姫路港に着く。
 束の間の+αだが、小芋を入れるタイミング、餃子を入れるタイミング、野菜を入れるタイミングが難しい。鍋奉行なんかになるつもりはないけれど・・・

11月25日(土)
 7:15 フェリーで福田港へ。今にも時雨れそうな小豆島。紅葉はまだかな・・・
 8:55 福田港から拇岳へ。I信先生とI庄さんは千羽ヶ岳登山。M本ご夫妻は正面ダイレクト、残り福のIさんと私は赤いクラック。
 10:15 1P 斜めのクラックは不安だけれど、リードさせてもらう。斜めの岩にしがみついて、A0も頼って腕力で登る。小さなテラスから左直上と右斜めクラックとあり、右を行こうとしたが、握力が放出しきってて、ここで切らせてもらう。(20M)
 2P 確保はT関方式(?)で確実にとる。Iさんも右クラックを選んで行かれた。そしてフェースをアブミで乗っ越すと、妙なスラブと続き、多彩なルートを登る。今日はYMの独演会、どこからか声だけが響きあっている。(45M)
 3P ブッシュに入って、左へ回りスラブを登り、木で確保。(30M)
 4P そのまま真直ぐ行くと左へのトラバースがややこしいらしいので、正規の赤いクラックルートに戻り、快適なラストを登る。(40M)
 14:00 1P目で腕力を使ってしまって危なっかしかったけど、パートナーのおかげでいろいろ多彩で快適な登攀になった。「赤いクラック途中右ルート」でした。
 14:30 頂上でちょうどM本さん達と一緒になり、先生にケータイを入れて下山。頂上直下の下りには木の梯子と白いロープが新しく備えられていた。登山道の刈り込み、青いペンキの矢印、いつもどうもありがとう。トライアスロンの1つ目が無事に終了。
 15:00 先生達と合流して、土庄へ向かう。1年ぶりの消防署のグラウンドホテルには、N川さんやN島姉妹がもう到着されていた。路地の裏道をスルスルと抜けてスーパーへ買い出しに行く。
 トライアスロンの2つ目の主役は牡蠣鍋。昨夜同様、この牡蠣を入れるタイミングが問題。Good Timingで牡蠣をほおばる。
 黄昏の残照がいつのまにか星たちのささやきに変わっていた。南の空、オリオン座の三つ星のずっと延長線上にすばるがキラキラしている。このプレアデス星団、和名すばるは羽子板の形のように私には見えるのだが、消防署の明るさのせいか今夜は少し判りづらい。肉眼で6個程度数えられるといわれ、昔は目の検査に使われていた。だから、六連星(むつらぼし)の名もあるのだろう。

11月26日(日)
 ここでは目覚ましなんていらない。カンカン、ガサガサ、さすがに今朝はプシュとは聞こえない。トライアスロンの3つ目が始まろうとしている。
 9:40 フルマラソンに10分遅れて、ハーフマラソンがスタート。今日は快晴で、海は穏やかな冬の色をしている。アップダウンがあるせいか往路からもうマメができてしまい、昨日の登り方のせいか腕が重いと気も重い。やはり練習していないという負い目が大きいのだろうなぁ・・・ 昨夜12時10分前まで起きていたことも反省・・・
 復路ではソーメン作りも見学して、2時間切れずにゴール。
 IさんとI庄さんはO野ご夫妻の券で走られた。偶然巡り合せたチャンスに果敢に挑戦されていく姿勢はとても素晴らしいと思う。
 暫しのくつろぎの後、坂手港に向かう。小さな町だがM本さんは酒屋さんのあるところもよくご存知。「20年来てるのだから」とあっさりおっしゃる。
 14:45 「さんふらわあ」の中でもトライアスロンの続きがしなやかに行なわれ、神戸のキラキラしている街灯りの港に帰ってきたのでした。

"継続は力なり"というけれど・・・
 「例年のごとく」なんて当然のようにあっさりとおっしゃってすんなりと実行しているけれど、20年も続けるって容易ではない。私は何年続けられるだろうか・・・
 数日前、以前所属していた会の会長が亡くなった。私には目の前に現れるもの全てが新鮮で、また純粋に受け入れられた時代の人だった。そんな一時代に背を向けずにゆっくり時を追ってみても、20年と経ってはいない。
 今は「参加することに意義がある」と思っておこう。このトライアスロンに参加しているとYMCCにいるという安心感がある。雨の時もあれば、雪の時もあるのだろう。まあまあ・・・と自分をなだめすかしながら、YMCCならではのこのトライアスロンに次回も参加してそれぞれの道を楽しみたいと思う。

*会計報告(1人分)往路フェリー 4,600円
               乗船   1,060円
            復路フェリー 4,000円
               乗船   1,960円
             食費     1,200円 
             合計    12,820円

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